(1) 実数全体を全体集合 $U$ とし、$U$ の部分集合 $A$, $B$ を $A = \{x | x^2 + x - 6 \leq 0 \}$ $B = \{x | x^2 - 5x + 4 > 0 \}$ とするとき、次の問いに答えよ。 (i) 2次不等式 $x^2 + x - 6 \leq 0$ の解を求め、$A \cap B$ と $A \cup B$ を求める。 (ii) 実数 $x$ に関する条件 $p, q, r$ を $p : x \in A \cap B$ $q : x \in A \cup B$ $r : x^2 \leq a$ とするとき、$r$ が $q$ であるための必要条件となるような $a$ の値のうち最小のもの、および $r$ が $p$ であるための十分条件となるような $a$ の値のうち最大のものを求める。 (2) $x, y$ は実数とする。次の問いに答えよ。 (i) 「$x=3$ かつ $y=-4$」は、「$x=3$ または $y=-4$」であるための何条件か。 (ii) 「$x=3$ または $y=-4$」は、「$x^2+y^2=25$」であるための何条件か。 (iii) 「$x^2+y^2=25$」は、「$x=3$ かつ $y=-4$」であるための何条件か。
2025/8/13
1. 問題の内容
(1) 実数全体を全体集合 とし、 の部分集合 , を
とするとき、次の問いに答えよ。
(i) 2次不等式 の解を求め、 と を求める。
(ii) 実数 に関する条件 を
とするとき、 が であるための必要条件となるような の値のうち最小のもの、および が であるための十分条件となるような の値のうち最大のものを求める。
(2) は実数とする。次の問いに答えよ。
(i) 「 かつ 」は、「 または 」であるための何条件か。
(ii) 「 または 」は、「」であるための何条件か。
(iii) 「」は、「 かつ 」であるための何条件か。
2. 解き方の手順
(1)
(i) を解く。
より、。
したがって、。
を解く。
より、 または 。
したがって、。
は、 と の共通部分なので、。
は、 と の和集合なので、。
。
(ii) 。
。
。
が であるための必要条件ということは、。
ならば が成り立つ。
の最大値は より、。
の最小値は 。
が であるための十分条件ということは、。
ならば が成り立つ。
つまり、 ならば 。
。
。
の最大値は 。
(2)
(i) 「 かつ 」「 または 」。
よって、十分条件。
「 または 」「 かつ 」。
よって、必要条件ではない。
したがって、十分条件であるが必要条件ではない。
(ii) 「 または 」「」。
のとき、 ならば , 。
のとき、 ならば , 。
必要条件ではない。
「」「 または 」。
十分条件ではない。
したがって、必要条件でも十分条件でもない。
(iii) 「」「 かつ 」。
必要条件ではない。
「 かつ 」「」。
十分条件である。
したがって、十分条件であるが必要条件ではない。
3. 最終的な答え
(1)(i) アイ: -3, ウ: 2
ア: -3, エ: 1
ア: -3, オ: 2
(ii) カ: 9, キ: 1
(2)(i) イ (ii) エ (iii) イ