$a$ が実数全体を動くとき、次の2直線 $x - ay - 1 = 0$ $ax + y - 1 = 0$ の交点Pの軌跡を求める問題です。軌跡は円の形になり、中心と半径を求め、軌跡から除くべき点を答える必要があります。

幾何学軌跡除外点代数
2025/8/13

1. 問題の内容

aa が実数全体を動くとき、次の2直線
xay1=0x - ay - 1 = 0
ax+y1=0ax + y - 1 = 0
の交点Pの軌跡を求める問題です。軌跡は円の形になり、中心と半径を求め、軌跡から除くべき点を答える必要があります。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2つの式から aa を消去することを考えます。
xay1=0x - ay - 1 = 0 ...(1)
ax+y1=0ax + y - 1 = 0 ...(2)
(1)より ay=x1ay = x - 1 ...(3)
(2)より ax=1yax = 1 - y ...(4)
(3)と(4)を掛け合わせると、
(ay)(ax)=(x1)(1y)(ay)(ax) = (x - 1)(1 - y)
a2xy=(x1)(1y)a^2xy = (x - 1)(1 - y) ...(5)
(1)と(2)より、xay=1x - ay = 1ax+y=1ax + y = 1です。両辺をそれぞれ2乗すると、
(xay)2=1(x - ay)^2 = 1
(ax+y)2=1(ax + y)^2 = 1
展開すると、
x22axy+a2y2=1x^2 - 2axy + a^2y^2 = 1
a2x2+2axy+y2=1a^2x^2 + 2axy + y^2 = 1
2つの式を足し合わせると、
x2+a2y2+a2x2+y2=2x^2 + a^2y^2 + a^2x^2 + y^2 = 2
x2+y2+a2(x2+y2)=2x^2 + y^2 + a^2(x^2 + y^2) = 2
(x2+y2)(1+a2)=2(x^2 + y^2)(1 + a^2) = 2 ...(6)
式(1)と(2)から aa を消去する別の方法として、
(1)より a=x1ya = \frac{x-1}{y}
(2)に代入すると、x1yx+y1=0\frac{x-1}{y} x + y - 1 = 0
(x1)x+y(y1)=0(x-1)x + y(y-1) = 0
x2x+y2y=0x^2 - x + y^2 - y = 0
x2x+14+y2y+14=14+14x^2 - x + \frac{1}{4} + y^2 - y + \frac{1}{4} = \frac{1}{4} + \frac{1}{4}
(x12)2+(y12)2=12(x - \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{1}{2})^2 = \frac{1}{2}
これは、中心 (12,12)(\frac{1}{2}, \frac{1}{2}), 半径 12=22\frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}の円を表します。
次に、除外点を考えます。
y=0y = 0のとき、(1)より x=1x = 1、(2)より ax=1ax = 1a=1x=1a = \frac{1}{x} = 1となるので、(1, 0) は円上の点です。
しかし、 y=0y=0a=x1ya = \frac{x-1}{y} の分母が0になるため、 aa は定義できません。
したがって、(1,0)(1, 0)は除く必要があります。
(1)と(2)より、 x=1,y=0x = 1, y=0の場合、aaが定まらないため、この点は軌跡から除く必要があります。

3. 最終的な答え

点Pの軌跡は、
(x12)2+(y12)2=(22)2=12(x - \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{1}{2})^2 = (\frac{\sqrt{2}}{2})^2 = \frac{1}{2}
ただし、点 (1,0)(1, 0) を除く。

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