与えられた条件を満たす2次関数のグラフの方程式を求める問題です。問題は3つあります。 (1) 軸が $x = -2$ で、2点 $(-1, -2)$, $(2, -47)$ を通る。 (2) $x$軸に接し、2点 $(1, 1)$, $(4, 4)$ を通る。 (3) 3点 $(-1, -3)$, $(1, 5)$, $(2, 3)$ を通る。

代数学二次関数グラフ連立方程式
2025/8/13

1. 問題の内容

与えられた条件を満たす2次関数のグラフの方程式を求める問題です。問題は3つあります。
(1) 軸が x=2x = -2 で、2点 (1,2)(-1, -2), (2,47)(2, -47) を通る。
(2) xx軸に接し、2点 (1,1)(1, 1), (4,4)(4, 4) を通る。
(3) 3点 (1,3)(-1, -3), (1,5)(1, 5), (2,3)(2, 3) を通る。

2. 解き方の手順

(1) 軸が x=2x = -2 であることから、求める2次関数は y=a(x+2)2+qy = a(x + 2)^2 + q と表すことができます。
この式に2点の座標を代入して、連立方程式を解きます。
(1,2)(-1, -2) を代入すると、2=a(1+2)2+q-2 = a(-1 + 2)^2 + q より、
2=a+q-2 = a + q が得られます。
(2,47)(2, -47) を代入すると、47=a(2+2)2+q-47 = a(2 + 2)^2 + q より、
47=16a+q-47 = 16a + q が得られます。
この2つの式から aaqq を求めます。
16a+q=4716a + q = -47 から a+q=2a + q = -2 を引くと、
15a=4515a = -45 となり、a=3a = -3 が得られます。
a=3a = -3a+q=2a + q = -2 に代入すると、3+q=2-3 + q = -2 より、q=1q = 1 が得られます。
したがって、求める2次関数は y=3(x+2)2+1y = -3(x + 2)^2 + 1 です。展開すると、y=3(x2+4x+4)+1=3x212x12+1=3x212x11y = -3(x^2 + 4x + 4) + 1 = -3x^2 - 12x - 12 + 1 = -3x^2 - 12x - 11 となります。
(2) xx軸に接するので、2次関数は y=a(xp)2y = a(x - p)^2 と表すことができます。
この式に2点の座標を代入して、連立方程式を解きます。
(1,1)(1, 1) を代入すると、1=a(1p)21 = a(1 - p)^2 が得られます。
(4,4)(4, 4) を代入すると、4=a(4p)24 = a(4 - p)^2 が得られます。
a0a \neq 0 より、a=1(1p)2a = \frac{1}{(1-p)^2} および a=4(4p)2a = \frac{4}{(4-p)^2} です。
したがって、1(1p)2=4(4p)2\frac{1}{(1-p)^2} = \frac{4}{(4-p)^2} が成り立ちます。
(4p)2=4(1p)2(4-p)^2 = 4(1-p)^2 となり、168p+p2=4(12p+p2)=48p+4p216 - 8p + p^2 = 4(1 - 2p + p^2) = 4 - 8p + 4p^2 となります。
したがって、3p2=123p^2 = 12 となり、p2=4p^2 = 4p=±2p = \pm 2 となります。
p=2p = 2 のとき、a=1(12)2=11=1a = \frac{1}{(1-2)^2} = \frac{1}{1} = 1 となります。したがって、y=(x2)2=x24x+4y = (x - 2)^2 = x^2 - 4x + 4
p=2p = -2 のとき、a=1(1(2))2=19a = \frac{1}{(1 - (-2))^2} = \frac{1}{9} となります。したがって、y=19(x+2)2=19(x2+4x+4)=19x2+49x+49y = \frac{1}{9}(x + 2)^2 = \frac{1}{9}(x^2 + 4x + 4) = \frac{1}{9}x^2 + \frac{4}{9}x + \frac{4}{9}
(1,1)(1,1) を通ることを確認すると、p=2p=2 のとき 1241+4=11^2-4*1+4=1 となり、条件を満たします。 p=2p=-2 のとき 19+49+49=1\frac{1}{9}+\frac{4}{9}+\frac{4}{9} = 1 となり、条件を満たします。
(4,4)(4,4) を通ることを確認すると、p=2p=2 のとき 4244+4=44^2-4*4+4=4 となり、条件を満たします。 p=2p=-2 のとき 169+169+49=4\frac{16}{9}+\frac{16}{9}+\frac{4}{9} = 4 となり、条件を満たします。
(3) 求める2次関数を y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c とします。
3点の座標を代入して、連立方程式を解きます。
(1,3)(-1, -3) を代入すると、3=a(1)2+b(1)+c-3 = a(-1)^2 + b(-1) + c より、
ab+c=3a - b + c = -3 が得られます。
(1,5)(1, 5) を代入すると、5=a(1)2+b(1)+c5 = a(1)^2 + b(1) + c より、
a+b+c=5a + b + c = 5 が得られます。
(2,3)(2, 3) を代入すると、3=a(2)2+b(2)+c3 = a(2)^2 + b(2) + c より、
4a+2b+c=34a + 2b + c = 3 が得られます。
3つの式から aa, bb, cc を求めます。
a+b+c=5a + b + c = 5 から ab+c=3a - b + c = -3 を引くと、2b=82b = 8 となり、b=4b = 4 が得られます。
したがって、a+4+c=5a + 4 + c = 5 より、a+c=1a + c = 1 が得られます。
また、4a+2(4)+c=34a + 2(4) + c = 3 より、4a+c=54a + c = -5 が得られます。
4a+c=54a + c = -5 から a+c=1a + c = 1 を引くと、3a=63a = -6 となり、a=2a = -2 が得られます。
a=2a = -2a+c=1a + c = 1 に代入すると、2+c=1-2 + c = 1 より、c=3c = 3 が得られます。
したがって、求める2次関数は y=2x2+4x+3y = -2x^2 + 4x + 3 です。

3. 最終的な答え

(1) y=3x212x11y = -3x^2 - 12x - 11
(2) y=(x2)2y = (x-2)^2 or y=19x2+49x+49y = \frac{1}{9}x^2 + \frac{4}{9}x + \frac{4}{9}
(3) y=2x2+4x+3y = -2x^2 + 4x + 3

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