$n$ を3以上の自然数とするとき、数学的帰納法によって不等式 $2^n > 2n$ が成り立つことを証明する。空欄を埋める問題である。

代数学数学的帰納法不等式証明
2025/8/14

1. 問題の内容

nn を3以上の自然数とするとき、数学的帰納法によって不等式 2n>2n2^n > 2n が成り立つことを証明する。空欄を埋める問題である。

2. 解き方の手順

[1] n=3n=3 のとき (左辺) = 23=82^3 = 8, (右辺) = 2×3=62 \times 3 = 6 なので、n=3n=3 のとき 2n>2n2^n > 2n は成り立つ。したがって、空欄1には3が入る。
空欄2には8が、空欄3には6が入る。
[2] n=kn=k (k3k \geq 3) のとき、2k>2k2^k > 2k が成り立つと仮定する。したがって、空欄4には3が入る。
2k>2k2^k > 2kn=kn=k のときに成り立つと仮定することであるから、空欄5の選択肢は②である。
2k>2k2^k > 2k の両辺に2を掛けると、2×2k>2×2k2 \times 2^k > 2 \times 2k すなわち 2k+1>4k2^{k+1} > 4k。したがって、空欄6には2が入る。
また、2k+1>4k2^{k+1} > 4k より、2k+1>4k2^{k+1} > 4k。したがって、空欄7には4k4kが入る。
4k4k2(k+1)2(k+1) の大小を比べると、k3k \geq 3 より、4k2(k+1)=4k2k2=2k2=2(k1)>04k - 2(k+1) = 4k - 2k - 2 = 2k - 2 = 2(k-1) > 0 であるため、4k>2(k+1)4k > 2(k+1)
したがって、2k+1>4k>2(k+1)2^{k+1} > 4k > 2(k+1) となり、2k+1>2(k+1)2^{k+1} > 2(k+1)
次に、4k2(k+1)=2k2=2(k1)4k-2(k+1) = 2k - 2 = 2(k-1) なので、4k2(k+1)>04k - 2(k+1) > 0 を示す必要がある。
4k2(k+1)=2(k1)4k-2(k+1)=2(k-1)
したがって、空欄8には2(k+1)2(k+1)が入る。
また空欄9には2が、空欄10には1が入る。

3. 最終的な答え

1: 3
2: 8
3: 6
4: 3
5: ②
6: 2
7: 4k
8: 2(k+1)
9: 2
10: 1

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