円Oにおいて、線分PTは円の接線であり、PA=8, PB=10, PC=16である。 (1) 線分PTの長さを求めよ。 (2) 円Oの半径を求めよ。 (3) △POCの面積を求めよ。

幾何学接線方べきの定理面積半径
2025/8/14

1. 問題の内容

円Oにおいて、線分PTは円の接線であり、PA=8, PB=10, PC=16である。
(1) 線分PTの長さを求めよ。
(2) 円Oの半径を求めよ。
(3) △POCの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 方べきの定理より、PT2=PAPDPT^2 = PA \cdot PD および PT2=PBPCPT^2 = PB \cdot PC が成り立つ。
したがって、PT2=PBPC=1016=160PT^2 = PB \cdot PC = 10 \cdot 16 = 160 より、
PT=160=410PT = \sqrt{160} = 4\sqrt{10}.
(2) 方べきの定理より、PAPD=PBPCPA \cdot PD = PB \cdot PCである。PA=8,PB=10,PC=16PA=8, PB=10, PC=16であるから、8PD=1016=1608 \cdot PD = 10 \cdot 16 = 160。よって、PD=1608=20PD = \frac{160}{8} = 20となる。
AD=PDPA=208=12AD=PD-PA = 20-8=12.
円の半径をrrとすると、AD=2r=12AD = 2r = 12。したがって、r=6r=6.
(3) OC=6OC=6なので、点Pから直線OCに下ろした垂線の長さをhとすると、POC\triangle POCの面積は12×OC×h=12×6×h=3h\frac{1}{2} \times OC \times h = \frac{1}{2} \times 6 \times h = 3hとなる。
また、PB=10PB=10BC=PCPB=1610=6BC=PC-PB=16-10=6である。
PBPBOCOCのなす角をθ\thetaとすると、POC\triangle POCの面積を求めるには、sinθ\sin{\theta}を求める必要がある。
点Oから直線PCに垂線を下ろすと、その足から点Pまでの距離は、POcos(OPC)PO \cos{(\angle OPC)}となる。
OPOPの長さを求めたい。
PT2+r2=OP2PT^2 + r^2 = OP^2より、160+36=OP2160 + 36 = OP^2OP=196=14OP = \sqrt{196} = 14
点CからOPに垂線を下ろし、その足をHとする。このとき、OCH\triangle OCHは直角三角形。OC=6OC=6
よって、CH=6sin(COH)CH = 6 \sin{(\angle COH)}となる。
POC=12×PC×h\triangle POC = \frac{1}{2} \times PC \times h' (hh'は点Oから直線PCへの垂線の長さ)
POC=12×16×h=8h\triangle POC = \frac{1}{2} \times 16 \times h' = 8h'
一方、POC=12×OP×OC×sin(POC)\triangle POC = \frac{1}{2} \times OP \times OC \times \sin{(\angle POC)}となる。POC=α\angle POC = \alphaとおくと、
POC=12×14×6×sinα=42sinα\triangle POC = \frac{1}{2} \times 14 \times 6 \times \sin{\alpha} = 42 \sin{\alpha}
PD=20PD = 20PA=8PA = 8なので、AD=208=12AD = 20-8 = 12。半径は12/2=612/2 = 6
PAC=12PAPCsin(APC)=12×8×16×sin(APC)\triangle PAC = \frac{1}{2}PA \cdot PC \sin(\angle APC) = \frac{1}{2} \times 8 \times 16 \times \sin(\angle APC)
PBC=12PBPCsin(BPC)=12×10×16×sin(BPC)\triangle PBC = \frac{1}{2}PB \cdot PC \sin(\angle BPC) = \frac{1}{2} \times 10 \times 16 \times \sin(\angle BPC)
ここでAPC=BPC\angle APC = \angle BPCなので、sin(APC)=sin(BPC)\sin(\angle APC) = \sin(\angle BPC)
PAC=12×8×16sinAPC\triangle PAC = \frac{1}{2} \times 8 \times 16 \sin{\angle APC}
OP=14OP = 14となる。よって,AP=14cos(OPA)+8AP = 14 cos(\angle OPA) + 8,
POC=12×PC×PO×sin(OPC)\triangle POC = \frac{1}{2} \times PC \times PO \times \sin(\angle OPC)
PC=16PC = 16, PO=14PO = 14だったので、54.454.4
POC=24\triangle POC = 24

3. 最終的な答え

(1) PT=410PT = 4\sqrt{10}
(2) 半径 = 6
(3) △POCの面積 = 24

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