AC, BC を直径とする2つの半円があり、大きい半円の弦AQは小さい半円に点Pで接している。$QC:AC = 2:9$ のとき、(1) $\angle QAC$ の大きさを求めなさい。 (2) 弧 $BP$:弧 $PC$ を求めなさい。

幾何学円周角相似接線
2025/8/15

1. 問題の内容

AC, BC を直径とする2つの半円があり、大きい半円の弦AQは小さい半円に点Pで接している。QC:AC=2:9QC:AC = 2:9 のとき、(1) QAC\angle QAC の大きさを求めなさい。 (2) 弧 BPBP:弧 PCPC を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1)
QAC\angle QAC を求める。
QC:AC=2:9QC:AC = 2:9である。
円周角の定理より、弧の長さの比は、円周角の比に等しい。
AQC\angle AQC は弧ACに対する円周角、QAC\angle QAC は弧QCに対する円周角である。
AQC\angle AQC は、直径BCに対する円周角なので、AQC=90\angle AQC = 90^\circ である。
QAC:AQC=QC:AC=2:9\angle QAC : \angle AQC = QC:AC = 2:9なので、QAC=x\angle QAC = x とすると、
x:90=2:9x:90 = 2:9
9x=1809x = 180
x=20x = 20
よって、QAC=20\angle QAC = 20^\circ である。
(2)
BPBP:弧 PCPC を求める。
BPC=90\angle BPC = 90^\circ (半円に対する円周角)である。
点Pは小さい半円の円周上の点であり、AQは点Pで小さい半円に接しているので、
CPA=CBP\angle CPA = \angle CBPである。
BAC=BPCCPA\angle BAC = \angle BPC - \angle CPA
CPA=90CBP\angle CPA = 90 - \angle CBP
円周角の定理よりQAC=CBP=20\angle QAC = \angle CBP = 20^\circである。
BCA=90BAC\angle BCA = 90-\angle BACである。
BCP=BCA\angle BCP = \angle BCA
CBP=QAC=20\angle CBP = \angle QAC = 20^\circ
BPC=90\angle BPC = 90^\circ
PCB=90PBC=9020=70\angle PCB = 90^\circ - \angle PBC= 90^\circ-20^\circ =70^\circ
CBP=20\angle CBP = 20^\circ
BCP=70\angle BCP = 70^\circ
円周角の定理より
弧BP : 弧PC = BCP\angle BCP : CBP\angle CBP = 70:20 = 7:2

3. 最終的な答え

(1) QAC=20\angle QAC = 20^\circ
(2) 弧 BPBP:弧 PCPC = 7:2

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