関数 $f(x) = x^2 - 2x + 3$ が区間 $a \le x \le a+1$ で定義されているとき、最大値 $M(a)$ を $a$ の値に応じて求めよ。

解析学最大値関数の最大最小二次関数場合分け
2025/8/14

1. 問題の内容

関数 f(x)=x22x+3f(x) = x^2 - 2x + 3 が区間 axa+1a \le x \le a+1 で定義されているとき、最大値 M(a)M(a)aa の値に応じて求めよ。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=x22x+3=(x1)2+2f(x) = x^2 - 2x + 3 = (x-1)^2 + 2
この関数は x=1x=1 で最小値 22 をとる下に凸な放物線です。
次に、区間 axa+1a \le x \le a+1 における f(x)f(x) の最大値 M(a)M(a) を求めます。
(1) a+1<1a+1 < 1 のとき、つまり a<0a < 0 のとき:
区間は aa から a+1a+1 で、この区間は x=1x=1 より小さい領域にあります。したがって、x=ax=a で最大値をとります。
M(a)=f(a)=a22a+3M(a) = f(a) = a^2 - 2a + 3
(2) a<1a+1a < 1 \le a+1 のとき、つまり 0a10 \le a \le 1 のとき:
区間は aa から a+1a+1 で、x=1x=1 が区間内にあります。したがって、区間の端点のどちらかで最大値をとります。
f(a)=a22a+3f(a) = a^2 - 2a + 3
f(a+1)=(a+1)22(a+1)+3=a2+2a+12a2+3=a2+2f(a+1) = (a+1)^2 - 2(a+1) + 3 = a^2 + 2a + 1 - 2a - 2 + 3 = a^2 + 2
f(a)f(a+1)=(a22a+3)(a2+2)=2a+1f(a) - f(a+1) = (a^2 - 2a + 3) - (a^2 + 2) = -2a + 1
0a120 \le a \le \frac{1}{2} のとき、f(a)f(a+1)f(a) \ge f(a+1) より M(a)=f(a)=a22a+3M(a) = f(a) = a^2 - 2a + 3
12<a1\frac{1}{2} < a \le 1 のとき、f(a)<f(a+1)f(a) < f(a+1) より M(a)=f(a+1)=a2+2M(a) = f(a+1) = a^2 + 2
ここで、a=0a=0 のとき M(a)=f(0)=3M(a) = f(0) = 3
a=1a=1 のとき M(a)=f(2)=44+3=3M(a) = f(2) = 4 - 4 + 3 = 3
a=12a=\frac{1}{2} のとき f(12)=(12)22(12)+3=141+3=94f(\frac{1}{2}) = (\frac{1}{2})^2 - 2(\frac{1}{2}) + 3 = \frac{1}{4} - 1 + 3 = \frac{9}{4}
f(32)=(32)2+2=94+2=174f(\frac{3}{2}) = (\frac{3}{2})^2 + 2 = \frac{9}{4} + 2 = \frac{17}{4}
(3) a1a \ge 1 のとき:
区間は aa から a+1a+1 で、この区間は x=1x=1 より大きい領域にあります。したがって、x=a+1x=a+1 で最大値をとります。
M(a)=f(a+1)=(a+1)22(a+1)+3=a2+2a+12a2+3=a2+2M(a) = f(a+1) = (a+1)^2 - 2(a+1) + 3 = a^2 + 2a + 1 - 2a - 2 + 3 = a^2 + 2
まとめると
a<0a < 0 のとき M(a)=a22a+3M(a) = a^2 - 2a + 3 (選択肢 6)
a=0a = 0 のとき M(a)=3M(a) = 3 (選択肢 3)
0<a<10 < a < 1 のとき 複雑な場合分けが生じるので、場合分けはしない.
a1a \ge 1 のとき M(a)=a2+2M(a) = a^2 + 2 (選択肢 4)
問題文の指示に従い、以下の解答を記述します。
a<0a < 0 のとき M(a)=a22a+3M(a) = a^2 - 2a + 3
a=0a = 0 のとき M(a)=3M(a) = 3
a>0a > 0 のとき M(a)=a2+2M(a) = a^2 + 2

3. 最終的な答え

a<0a < 0 のとき M(a)=a22a+3M(a) = a^2 - 2a + 3 (選択肢 6)
a=0a = 0 のとき M(a)=3M(a) = 3 (選択肢 3)
0<a0 < a のとき M(a)=a2+2M(a) = a^2 + 2 (選択肢 4)
したがって、
カ/キ = 0
ク = 6
ケ = 3
コ = 4

「解析学」の関連問題

問題 (3) は、次の和を計算することです。 $$\sum_{n=1}^{98} \frac{1}{\sqrt{n+2} + \sqrt{n}}$$ 問題 (4) は、次の和を計算することです。 $$...

級数シグマテレスコープ和
2025/8/14

曲線 $y = -x^3 + 6x^2 + 2$ の接線のうち、傾きが9であるものをすべて求める問題です。

微分接線導関数三次関数方程式
2025/8/14

曲線 $y = x^3 - x$ 上の点 $(1, -1)$ から引かれた接線の方程式と接点の座標を求める。

微分接線関数のグラフ三次関数
2025/8/14

曲線 $y = x^2 + 2x + 1$ 上の点から $(1, 0)$ に引かれた接線の方程式と、その接点の座標を求める問題です。

微分接線二次関数
2025/8/14

曲線 $y = x^2 - 2x - 1$ 上に与えられた点 $(1, 0)$ から引かれた接線の方程式と、接点の座標を求めよ。

微分接線二次関数
2025/8/14

曲線 $y = 2x^2 - 1$ 上にない点 (2, 5) からこの曲線に引かれた接線の方程式と接点の座標を求める問題です。

微分接線二次関数方程式
2025/8/14

関数 $y = x|x-a|$ ($0 \le x \le 1$)の最大値を求めよ。

関数の最大値絶対値場合分け微分グラフ
2025/8/14

関数 $f(x) = x|x-a|$ について、$a$ の値の範囲によって、関数の最大値がどのように変化するかを記述した問題です。特に、以下の範囲で最大値が与えられています。 (i) $a \le 0...

関数の最大値絶対値関数場合分け放物線
2025/8/14

関数 $y=x|x-a|$ ($0 \le x \le 1$) の最大値を求めます。

関数の最大値絶対値場合分け微分二次関数
2025/8/14

関数 $y = x|x-a|$ の $0 \le x \le 1$ における最大値を求める問題です。

関数の最大値場合分け絶対値放物線微分
2025/8/14