三角形ABCにおいて、$BC=10, CA=6, \angle ACB = 60^\circ$である。三角形ABCの内部に点Pを取り、三角形APCを点Cを中心に時計回りに$60^\circ$回転した三角形を三角形A'P'Cとする。このとき、以下の問いに答える。 (1) 三角形A'BCの面積を求めよ。 (2) AP+BP+CP の長さの最小値を求めよ。

幾何学三角形面積回転余弦定理最小値
2025/8/15

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、BC=10,CA=6,ACB=60BC=10, CA=6, \angle ACB = 60^\circである。三角形ABCの内部に点Pを取り、三角形APCを点Cを中心に時計回りに6060^\circ回転した三角形を三角形A'P'Cとする。このとき、以下の問いに答える。
(1) 三角形A'BCの面積を求めよ。
(2) AP+BP+CP の長さの最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 三角形A'BCの面積を求める。
点A'は点Aを点Cを中心に6060^\circ回転させた点であるから、CA=CA=6CA = CA' = 6で、ACA=60\angle ACA' = 60^\circ。したがって、三角形ACA'は正三角形である。
三角形A'BCの面積は、S=12ACBCsinACBS = \frac{1}{2} A'C \cdot BC \cdot \sin{\angle A'CB}で求めることができる。
ACB=ACA+ACB=60+60=120\angle A'CB = \angle A'CA + \angle ACB = 60^\circ + 60^\circ = 120^\circ
したがって、三角形A'BCの面積は、
S=12610sin120=126032=153S = \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot 10 \cdot \sin{120^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 60 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 15\sqrt{3}
(2) AP+BP+CP の長さの最小値を求める。
点Aを点Cを中心に6060^\circ回転させた点をA'、点Pを点Cを中心に6060^\circ回転させた点をP'とする。このとき、AP=APAP = A'P'であり、CP=CPCP = CP'である。したがって、AP+BP+CP=AP+BP+CPAP + BP + CP = A'P' + BP + CP
AP+PC+BPA'P' + P'C + BPの最小値を考える。
PC=PCP'C = PCなので、AP+BP+CP=AP+PC+BPAP+BP+CP = A'P'+PC+BP
AP+PC+BPA'P' + PC + BPは、A,P,C,P,BA', P', C, P, Bが一直線上に並ぶときに最小となる。
最小値は、線分A'Bの長さである。
三角形A'BCにおいて、AC=6,BC=10,ACB=120A'C=6, BC=10, \angle A'CB=120^\circであるから、余弦定理より
AB2=AC2+BC22ACBCcosACB=62+1022610cos120=36+100120(12)=136+60=196A'B^2 = A'C^2 + BC^2 - 2 A'C \cdot BC \cdot \cos{\angle A'CB} = 6^2 + 10^2 - 2 \cdot 6 \cdot 10 \cdot \cos{120^\circ} = 36 + 100 - 120 \cdot (-\frac{1}{2}) = 136 + 60 = 196
AB=196=14A'B = \sqrt{196} = 14
したがって、AP+BP+CPAP+BP+CPの最小値は14である。

3. 最終的な答え

(1) 三角形A'BCの面積は、15315\sqrt{3}
(2) AP+BP+CP の長さの最小値は、1414

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