直線①の式が $y = \frac{3}{4}x + 6$、直線②の式が $y = \frac{3}{2}x$ である。直線①と②の交点をA、直線①とx軸の交点をB、直線②上の点でx座標が-2の点をCとする。 (1) 点Aの座標を求めよ。 (2) 直線BCの式を求めよ。 (3) $\triangle ABC = \triangle ADC$ となるようなy軸上の点Dの座標をすべて求めよ。

幾何学座標平面直線の式交点三角形の面積
2025/8/15

1. 問題の内容

直線①の式が y=34x+6y = \frac{3}{4}x + 6、直線②の式が y=32xy = \frac{3}{2}x である。直線①と②の交点をA、直線①とx軸の交点をB、直線②上の点でx座標が-2の点をCとする。
(1) 点Aの座標を求めよ。
(2) 直線BCの式を求めよ。
(3) ABC=ADC\triangle ABC = \triangle ADC となるようなy軸上の点Dの座標をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Aの座標を求める。
点Aは直線①と直線②の交点なので、連立方程式を解く。
$\begin{cases}
y = \frac{3}{4}x + 6 \\
y = \frac{3}{2}x
\end{cases}$
34x+6=32x\frac{3}{4}x + 6 = \frac{3}{2}x
6=32x34x6 = \frac{3}{2}x - \frac{3}{4}x
6=64x34x6 = \frac{6}{4}x - \frac{3}{4}x
6=34x6 = \frac{3}{4}x
x=643=8x = 6 \cdot \frac{4}{3} = 8
y=328=12y = \frac{3}{2} \cdot 8 = 12
よって、点Aの座標は (8,12)(8, 12)
(2) 直線BCの式を求める。
点Bは直線①とx軸の交点なので、y=0y = 0 を代入して xx を求める。
0=34x+60 = \frac{3}{4}x + 6
34x=6-\frac{3}{4}x = 6
x=6(43)=8x = 6 \cdot (-\frac{4}{3}) = -8
よって、点Bの座標は (8,0)(-8, 0)
点Cは直線②上の点でx座標が-2なので、x=2x = -2 を代入して yy を求める。
y=32(2)=3y = \frac{3}{2} \cdot (-2) = -3
よって、点Cの座標は (2,3)(-2, -3)
直線BCの式を y=ax+by = ax + b とおく。
$\begin{cases}
0 = -8a + b \\
-3 = -2a + b
\end{cases}$
上の式から下の式を引くと、
3=6a3 = -6a
a=12a = -\frac{1}{2}
0=8(12)+b0 = -8(-\frac{1}{2}) + b
0=4+b0 = 4 + b
b=4b = -4
よって、直線BCの式は y=12x4y = -\frac{1}{2}x - 4
(3) ABC=ADC\triangle ABC = \triangle ADC となるようなy軸上の点Dの座標をすべて求める。
点Dはy軸上にあるので、座標を (0,d)(0, d) とする。
ABC\triangle ABCADC\triangle ADC の面積が等しいということは、底辺をACと見たとき、点Bと点Dが直線ACからの距離が等しいということである。つまり、点Bと点Dは直線ACに関して対称な位置にあるか、点B、C、Dが同一直線上に並んでいる。
しかし、点B、Cは同一直線上に存在するので点Dもこの直線上にあると、面積が0になってしまうのでABC=ADC\triangle ABC = \triangle ADCとはならない。
点A(8,12)(8,12)と点C(2,3)(-2,-3)を通る直線ACの方程式は、
傾きは12(3)8(2)=1510=32\frac{12 - (-3)}{8 - (-2)} = \frac{15}{10} = \frac{3}{2}
なので、 y=32x+ky = \frac{3}{2}x + k と表せる。
点Cを通るので、3=32(2)+k-3 = \frac{3}{2}(-2) + k より、 3=3+k-3 = -3 + k なので、 k=0k = 0
直線ACの式は y=32xy = \frac{3}{2}x である。
点B (8,0)(-8, 0) を通る直線ACに平行な直線 y=32x+ly = \frac{3}{2}x + l を考える。
0=32(8)+l0 = \frac{3}{2}(-8) + l より、 0=12+l0 = -12 + l なので、l=12l = 12
y=32x+12y = \frac{3}{2}x + 12
この直線とy軸の交点はDの候補となるので、y軸との交点は (0,12)(0, 12)
これは点Aと同じなので、点A,C,Dが一直線上にある場合は除く。
もう一つは、直線ACに対してBとDが対称となる場合。
ACは直線y=32xy = \frac{3}{2}xなので、点(x,y)のACに関する対称点の座標は
(x(49)+12y4+9,y(94)+12x4+9)=(5x+12y13,5y+12x13)(\frac{x(4-9)+12y}{4+9}, \frac{y(9-4)+12x}{4+9}) = (\frac{-5x+12y}{13}, \frac{5y+12x}{13})
BのACに関する対称点は
(5(8)+12(0)13,5(0)+12(8)13)=(4013,9613)(\frac{-5(-8)+12(0)}{13}, \frac{5(0)+12(-8)}{13}) = (\frac{40}{13}, \frac{-96}{13})
点Bを通り直線ACに垂直な直線はy=23x+ny = -\frac{2}{3}x+n
0=23(8)+n0 = -\frac{2}{3}(-8)+n
0=163+n0 = \frac{16}{3}+n
n=163n = -\frac{16}{3}
y=23x163y = -\frac{2}{3}x-\frac{16}{3}
この直線と直線ACの交点は、
32x=23x163\frac{3}{2}x = -\frac{2}{3}x-\frac{16}{3}
96x=46x326\frac{9}{6}x = -\frac{4}{6}x-\frac{32}{6}
136x=326\frac{13}{6}x = -\frac{32}{6}
x=3213x = -\frac{32}{13}
y=32(3213)=4813y = \frac{3}{2}(-\frac{32}{13}) = -\frac{48}{13}
交点(3213,4813)(\frac{-32}{13}, \frac{-48}{13})
点DはBの対称点なので、
3213=8+x2\frac{-32}{13} = \frac{-8+x}{2}, 4813=0+y2\frac{-48}{13} = \frac{0+y}{2}
x=6413+8=64+10413=4013x = \frac{-64}{13}+8 = \frac{-64+104}{13} = \frac{40}{13}
y=9613y = \frac{-96}{13}
点Dはy軸上にあるので、x=0x = 0である
Dは(0,d)(0, d)なので、BDの中点がAC上にあり、ACに垂直な直線上にある
ABC=12(8(0(3))+(8)(312)+(2)(120)\triangle ABC = \frac{1}{2} | (8(0-(-3)) + (-8)(-3-12) + (-2)(12-0) |
=1224+12024=12120=60= \frac{1}{2} | 24+120-24 | = \frac{1}{2}|120| = 60
ADC=12(8(3d)+(2)(d12)+0(12(3))\triangle ADC = \frac{1}{2} | (8(-3-d) + (-2)(d-12) + 0(12-(-3)) |
=12248d2d+24=1210d=5d= \frac{1}{2} | -24-8d-2d+24 | = \frac{1}{2} | -10d | = 5|d|
60=5d60 = 5|d|
d=12|d| = 12
d=12d = 12 or d=12d = -12
よって、点Dの座標は (0,12)(0, 12) または (0,12)(0, -12)

3. 最終的な答え

(1) 点Aの座標: (8,12)(8, 12)
(2) 直線BCの式: y=12x4y = -\frac{1}{2}x - 4
(3) 点Dの座標: (0,12),(0,12)(0, 12), (0, -12)

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