直方体ABCD-EFGHにおいて、AB = $\sqrt{2}$, AD = $2\sqrt{2}$, BF = 2である。 (1) cos∠AFCの値を求める。 (2) △AFCの面積Sを求める。 (3) 四面体BAFCの体積Vを求める。 (4) Bから平面AFCに下ろした垂線の長さを求める。

幾何学空間図形三角比体積三平方の定理
2025/8/16

1. 問題の内容

直方体ABCD-EFGHにおいて、AB = 2\sqrt{2}, AD = 222\sqrt{2}, BF = 2である。
(1) cos∠AFCの値を求める。
(2) △AFCの面積Sを求める。
(3) 四面体BAFCの体積Vを求める。
(4) Bから平面AFCに下ろした垂線の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) cos∠AFCの値を求める。
まず、AF, FC, CAの長さを求める。
AF=AB2+BF2=(2)2+22=2+4=6AF = \sqrt{AB^2 + BF^2} = \sqrt{(\sqrt{2})^2 + 2^2} = \sqrt{2 + 4} = \sqrt{6}
FC=BC2+BF2=(22)2+22=8+4=12=23FC = \sqrt{BC^2 + BF^2} = \sqrt{(2\sqrt{2})^2 + 2^2} = \sqrt{8 + 4} = \sqrt{12} = 2\sqrt{3}
CA=AB2+BC2=(2)2+(22)2=2+8=10CA = \sqrt{AB^2 + BC^2} = \sqrt{(\sqrt{2})^2 + (2\sqrt{2})^2} = \sqrt{2 + 8} = \sqrt{10}
余弦定理より、
CA2=AF2+FC22AFFCcosAFCCA^2 = AF^2 + FC^2 - 2 \cdot AF \cdot FC \cdot \cos{\angle AFC}
10=6+122623cosAFC10 = 6 + 12 - 2 \cdot \sqrt{6} \cdot 2\sqrt{3} \cdot \cos{\angle AFC}
10=18418cosAFC10 = 18 - 4\sqrt{18} \cdot \cos{\angle AFC}
418cosAFC=84\sqrt{18} \cdot \cos{\angle AFC} = 8
432cosAFC=84 \cdot 3\sqrt{2} \cdot \cos{\angle AFC} = 8
122cosAFC=812\sqrt{2} \cdot \cos{\angle AFC} = 8
cosAFC=8122=232=226=23\cos{\angle AFC} = \frac{8}{12\sqrt{2}} = \frac{2}{3\sqrt{2}} = \frac{2\sqrt{2}}{6} = \frac{\sqrt{2}}{3}
(2) △AFCの面積Sを求める。
sin2AFC+cos2AFC=1\sin^2{\angle AFC} + \cos^2{\angle AFC} = 1 より、
sin2AFC=1(23)2=129=79\sin^2{\angle AFC} = 1 - (\frac{\sqrt{2}}{3})^2 = 1 - \frac{2}{9} = \frac{7}{9}
sinAFC=79=73\sin{\angle AFC} = \sqrt{\frac{7}{9}} = \frac{\sqrt{7}}{3}
S=12AFFCsinAFC=1262373=6373=1263=9143=3143=14S = \frac{1}{2} \cdot AF \cdot FC \cdot \sin{\angle AFC} = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{6} \cdot 2\sqrt{3} \cdot \frac{\sqrt{7}}{3} = \frac{\sqrt{6} \cdot \sqrt{3} \cdot \sqrt{7}}{3} = \frac{\sqrt{126}}{3} = \frac{\sqrt{9 \cdot 14}}{3} = \frac{3\sqrt{14}}{3} = \sqrt{14}
(3) 四面体BAFCの体積Vを求める。
四面体BAFCの体積は、三角錐として考える。
底面を△ABCとすると、高さはBFになる。
ABC=12ABBC=12222=2\triangle ABC = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{2} \cdot 2\sqrt{2} = 2
V=13ABCBF=1322=43V = \frac{1}{3} \cdot \triangle ABC \cdot BF = \frac{1}{3} \cdot 2 \cdot 2 = \frac{4}{3}
(4) Bから平面AFCに下ろした垂線の長さを求める。
Bから平面AFCに下ろした垂線の長さをhとする。
四面体BAFCの体積は、13Sh\frac{1}{3} \cdot S \cdot h でもあるので、
43=1314h\frac{4}{3} = \frac{1}{3} \cdot \sqrt{14} \cdot h
4=14h4 = \sqrt{14} \cdot h
h=414=41414=2147h = \frac{4}{\sqrt{14}} = \frac{4\sqrt{14}}{14} = \frac{2\sqrt{14}}{7}

3. 最終的な答え

(1) cos∠AFC = 23\frac{\sqrt{2}}{3}
(2) △AFCの面積S = 14\sqrt{14}
(3) 四面体BAFCの体積V = 43\frac{4}{3}
(4) Bから平面AFCに下ろした垂線の長さ = 2147\frac{2\sqrt{14}}{7}

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