一辺の長さが3である正四面体PABCにおいて、頂点Pから三角形ABCに下ろした垂線をPHとする。このとき、PHの長さと正四面体PABCの体積Vを求める。

幾何学空間図形正四面体体積三平方の定理垂線
2025/4/6

1. 問題の内容

一辺の長さが3である正四面体PABCにおいて、頂点Pから三角形ABCに下ろした垂線をPHとする。このとき、PHの長さと正四面体PABCの体積Vを求める。

2. 解き方の手順

(1) PHの長さについて
点Hは正三角形ABCの中心となる。
正三角形ABCの一辺の長さをaとすると、重心Hまでの距離AHは、
AH=23×32a=33aAH = \frac{2}{3} \times \frac{\sqrt{3}}{2} a = \frac{\sqrt{3}}{3} a
今回の問題では、a=3a = 3なので、
AH=33×3=3AH = \frac{\sqrt{3}}{3} \times 3 = \sqrt{3}
三角形PAHは直角三角形なので、三平方の定理より、
PH2+AH2=PA2PH^2 + AH^2 = PA^2
PH2=PA2AH2PH^2 = PA^2 - AH^2
PH2=32(3)2=93=6PH^2 = 3^2 - (\sqrt{3})^2 = 9 - 3 = 6
PH=6PH = \sqrt{6}
(2) 正四面体PABCの体積Vについて
正四面体の体積Vは、V=13×(ABCの面積)×PHV = \frac{1}{3} \times (\triangle ABCの面積) \times PH で求められる。
ABCの面積=34a2=34×32=934\triangle ABCの面積 = \frac{\sqrt{3}}{4} a^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} \times 3^2 = \frac{9\sqrt{3}}{4}
したがって、
V=13×934×6=3364=3184=3×324=924V = \frac{1}{3} \times \frac{9\sqrt{3}}{4} \times \sqrt{6} = \frac{3\sqrt{3}\sqrt{6}}{4} = \frac{3\sqrt{18}}{4} = \frac{3 \times 3\sqrt{2}}{4} = \frac{9\sqrt{2}}{4}

3. 最終的な答え

(1) PHの長さ: 6\sqrt{6}
(2) 正四面体PABCの体積V: 924\frac{9\sqrt{2}}{4}

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