数列の階差数列が与えられたときに、もとの数列の一般項を求める問題です。具体的には、次の2つの数列について一般項を求めます。 (1) 1, 4, 7, 10, 13, ... (初項 $a_1 = 1$) (2) 1, 2, 4, 8, 16, ... (初項 $a_1 = 2$)

代数学数列一般項等差数列等比数列階差数列
2025/8/16

1. 問題の内容

数列の階差数列が与えられたときに、もとの数列の一般項を求める問題です。具体的には、次の2つの数列について一般項を求めます。
(1) 1, 4, 7, 10, 13, ... (初項 a1=1a_1 = 1)
(2) 1, 2, 4, 8, 16, ... (初項 a1=2a_1 = 2)

2. 解き方の手順

(1)
与えられた数列 1, 4, 7, 10, 13, ... は等差数列であり、公差は3です。したがって、階差数列 bn=3b_n = 3 となります。もとの数列の一般項 ana_n は、初項 a1a_1 と階差数列 bnb_n を用いて次のように表されます。
an=a1+k=1n1bka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k (n >= 2)
an=1+k=1n13a_n = 1 + \sum_{k=1}^{n-1} 3 (n >= 2)
an=1+3(n1)a_n = 1 + 3(n-1) (n >= 2)
an=3n2a_n = 3n - 2 (n >= 2)
n=1n = 1 のとき、a1=3(1)2=1a_1 = 3(1) - 2 = 1 となり、与えられた初項と一致するので、
an=3n2a_n = 3n - 2 (n >= 1)
(2)
与えられた数列 1, 2, 4, 8, 16, ... は等比数列であり、公比は2です。したがって、an=2n1a_n = 2^{n-1} で表されます。階差数列 bnb_n は、bn=an+1an=2n2n1=2n1b_n = a_{n+1} - a_n = 2^n - 2^{n-1} = 2^{n-1} となります。もとの数列の一般項 ana_n は、初項 a1a_1 と階差数列 bnb_n を用いて次のように表されます。
an=a1+k=1n1bka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k (n >= 2)
an=2+k=1n12k1a_n = 2 + \sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} (n >= 2)
an=2+1(2n11)21a_n = 2 + \frac{1(2^{n-1} - 1)}{2 - 1} (n >= 2)
an=2+2n11a_n = 2 + 2^{n-1} - 1 (n >= 2)
an=2n1+1a_n = 2^{n-1} + 1 (n >= 2)
n=1n=1のとき、a1=211+1=1+1=2a_1 = 2^{1-1} + 1 = 1 + 1 = 2 となり、与えられた初項と一致するので、
an=2n1+1a_n = 2^{n-1} + 1 (n >= 1)

3. 最終的な答え

(1) an=3n2a_n = 3n - 2
(2) an=2n1+1a_n = 2^{n-1} + 1

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