実数 $a$ に対して、$A = \sqrt{9a^2 - 6a + 1} + |a+2|$ と定義する。 $A$ を $a$ の範囲によって場合分けして表し、$A = 2a + 13$ となる $a$ の値を求める。

代数学絶対値場合分け方程式数式処理
2025/8/16

1. 問題の内容

実数 aa に対して、A=9a26a+1+a+2A = \sqrt{9a^2 - 6a + 1} + |a+2| と定義する。
AAaa の範囲によって場合分けして表し、A=2a+13A = 2a + 13 となる aa の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、9a26a+19a^2 - 6a + 1 を平方完成する。
9a26a+1=(3a)22(3a)(1)+12=(3a1)29a^2 - 6a + 1 = (3a)^2 - 2(3a)(1) + 1^2 = (3a-1)^2
よって、A=(3a1)2+a+2=3a1+a+2A = \sqrt{(3a-1)^2} + |a+2| = |3a-1| + |a+2|
次に、絶対値を外すために、aa の範囲によって場合分けする。
(1) a>13a > \frac{1}{3} のとき
3a1>03a - 1 > 0 かつ a+2>0a + 2 > 0 なので、
3a1=3a1|3a - 1| = 3a - 1 かつ a+2=a+2|a + 2| = a + 2
A=(3a1)+(a+2)=4a+1A = (3a - 1) + (a + 2) = 4a + 1
よって、ウ=4, エ=1
(2) 2a13-2 \le a \le \frac{1}{3} のとき
3a103a - 1 \le 0 かつ a+20a + 2 \ge 0 なので、
3a1=(3a1)=3a+1|3a - 1| = -(3a - 1) = -3a + 1 かつ a+2=a+2|a + 2| = a + 2
A=(3a+1)+(a+2)=2a+3A = (-3a + 1) + (a + 2) = -2a + 3
よって、オカ=-2, キ=3
(3) a<2a < -2 のとき
3a1<03a - 1 < 0 かつ a+2<0a + 2 < 0 なので、
3a1=(3a1)=3a+1|3a - 1| = -(3a - 1) = -3a + 1 かつ a+2=(a+2)=a2|a + 2| = -(a + 2) = -a - 2
A=(3a+1)+(a2)=4a1A = (-3a + 1) + (-a - 2) = -4a - 1
よって、ウ=4, エ=1
最後に、A=2a+13A = 2a + 13 となる aa の値を求める。
(1) a>13a > \frac{1}{3} のとき
4a+1=2a+134a + 1 = 2a + 13
2a=122a = 12
a=6a = 6
a>13a > \frac{1}{3} を満たすので、a=6a = 6 は解である。
(2) 2a13-2 \le a \le \frac{1}{3} のとき
2a+3=2a+13-2a + 3 = 2a + 13
4a=10-4a = 10
a=52=2.5a = -\frac{5}{2} = -2.5
2a13-2 \le a \le \frac{1}{3} を満たさないので、a=52a = -\frac{5}{2} は解ではない。
(3) a<2a < -2 のとき
4a1=2a+13-4a - 1 = 2a + 13
6a=14-6a = 14
a=732.33a = -\frac{7}{3} \approx -2.33
a<2a < -2 を満たすので、a=73a = -\frac{7}{3} は解である。

3. 最終的な答え

ア=3, イ=1, ウ=4, エ=1, オカ=-2, キ=3
ク=-7, ケコ=18
サ=3
A=2a+13A = 2a+13 となるaの値は 73-\frac{7}{3} である。

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