円錐が底面に平行な2つの平面で3つの部分 $P$, $Q$, $R$ に分割されている。それぞれの高さの比が $1:2:1$ であるとき、$Q$ と $R$ の体積の比を求める。

幾何学円錐体積相似体積比
2025/4/7

1. 問題の内容

円錐が底面に平行な2つの平面で3つの部分 PP, QQ, RR に分割されている。それぞれの高さの比が 1:2:11:2:1 であるとき、QQRR の体積の比を求める。

2. 解き方の手順

まず、円錐全体の体積を VV とする。円錐の体積の公式は V=13πr2hV = \frac{1}{3} \pi r^2 h である。ここで、rr は底面の半径、hh は高さである。
円錐の相似比を考える。高さの比が 1:2:11:2:1 より、PP の円錐の高さを hh とすると、P+QP+Q の円錐の高さは 2h2h, 円錐全体の高さは 3h3h となる。
相似な図形の体積比は、相似比の3乗に等しい。
PP の体積を VPV_P, P+QP+Q の体積を VP+QV_{P+Q}, 全体の体積を VV とすると、
VP:VP+Q:V=13:23:33=1:8:27V_P : V_{P+Q} : V = 1^3 : 2^3 : 3^3 = 1 : 8 : 27 となる。
したがって、VP=127VV_P = \frac{1}{27} V, VP+Q=827VV_{P+Q} = \frac{8}{27} V である。
QQ の体積 VQV_QVQ=VP+QVP=827V127V=727VV_Q = V_{P+Q} - V_P = \frac{8}{27} V - \frac{1}{27} V = \frac{7}{27} V となる。
RR の体積 VRV_RVR=VVP+Q=V827V=1927VV_R = V - V_{P+Q} = V - \frac{8}{27} V = \frac{19}{27} V となる。
よって、QQRR の体積の比は VQ:VR=727V:1927V=7:19V_Q : V_R = \frac{7}{27} V : \frac{19}{27} V = 7 : 19 となる。
問題文に記載された高さの比 1:2:11:2:1 は、円錐の上から PP, QQ, RR のそれぞれの領域の高さの比を示している。円錐全体の上から測った高さの比は 1:(1+2):(1+2+1)1:(1+2):(1+2+1) すなわち 1:3:41:3:4 であり、体積比は 13:33:431^3:3^3:4^3 すなわち 1:27:641:27:64 となる。
PP の体積は 1k1kP+QP+Q の体積は 27k27k、全体の体積は 64k64k となる。
したがって、QQ の体積は 27k1k=26k27k-1k=26kRR の体積は 64k27k=37k64k-27k=37k となる。
よって、Q:R=26:37Q:R=26:37

3. 最終的な答え

26:37

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