(1) A: an+bn は等差数列同士の和なので、等差数列になります。よってアは 0 です。 B: cn+dn は等比数列同士の和ですが、必ずしも等比数列になるとは限りません。よってイは 2 です。 数列 C, D, E, F, G, H について、等差数列とも等比数列とも言えないものがいくつあるか数えます。
C: an+cn は等差数列と等比数列の和なので、一般に等差数列でも等比数列でもありません。 D: 3an は等差数列を定数倍したものなので、等差数列です。 E: 4cn は等比数列を定数倍したものなので、等比数列です。 F: {cn1} は等比数列の逆数なので、等比数列です。 G: anbn は等差数列同士の積なので、一般に等差数列でも等比数列でもありません。 H: cndn は等比数列同士の積なので、等比数列です。 したがって、常に等差数列であるとも、常に等比数列であるともいえない数列は CとGの2つです。よってウは 2 です。
(2) an=2+2(n−1)=2n bn=3+2(n−1)=2n+1 ∑k=1nakbk1=∑k=1n2k(2k+1)1=21∑k=1n(2k1−2k+11)=21∑k=1n(2k(2k+1)1)=21∑k=1n2k(2k+1)1 ∑k=1n2k(2k+1)1=21∑k=1nk(2k+1)1 問題文より、an=2n と bn=2n+1 なので、 ∑k=1nakbk1=∑k=1n2k(2k+1)1 は誤り。 正しくは、an=2+2(n−1)=2n, bn=3+2(n−1)=2n+1なので、∑k=1n(2k)(2k+1)1 ∑k=1n(2k)(2k+1)1=21∑k=1n(k1−k+211)=21∑k=1n(2k1−2k+11)=21∑k=1n(2k1−2k+11)=21∑k=1n2k1−2k+11=n(n+1)(オn+カ)n an=2n で bn=2n+1 なので、anbn=2n(2n+1)=4n2+2n。 ∑k=1n4k2+2k1 を求める問題。 (3) anbn1=21(an1−bn1)=クキ {an} が初項3、公差2の等差数列なので、an=3+2(n−1)=2n+1 {bn} が初項5、公差2の等差数列なので、bn=5+2(n−1)=2n+3 anbn1=(2n+1)(2n+3)1=2n+1A+2n+3B とおく。 1=A(2n+3)+B(2n+1) 2n+3=0 のとき、n=−23 なので、 1=B(−3+1)=−2B より B=−21 2n+1=0 のとき、n=−21 なので、 1=A(−1+3)=2A より A=21 anbn1=21(2n+11−2n+31)=21(an1−bn1) したがって、キ=1, ク=2 ∑i=1naibi1=21∑i=1n(2i+11−2i+31)=21(31−51+51−71+⋯+2n+11−2n+31)=21(31−2n+31)=213(2n+3)2n+3−3=213(2n+3)2n=3(2n+3)n=6n+9n したがって、∑i=1naibi1=ケn+サnより、ケ=6, サ=9 (4) an=n, cn=3n−1 のとき、数列 (ancn) の初項から第n項までの和 Sn を求める。 Sn=∑k=1nakck=∑k=1nk3k−1=1⋅30+2⋅31+3⋅32+⋯+n⋅3n−1 3Sn=∑k=1nk3k=1⋅31+2⋅32+3⋅33+⋯+n⋅3n Sn−3Sn=1+3+32+⋯+3n−1−n3n=1−31−3n−n3n=23n−1−n3n −2Sn=23n−1−n3n Sn=2n3n−43n−1=42n3n−3n+1=4(2n−1)3n+1 Sn=セシn−ス3n+ソ Sn−3Sn=∑k=1nk3k−1−∑k=1nk3k=∑k=1nk3k−1−∑k=2n+1(k−1)3k−1=1+∑k=2n(k−(k−1))3k−1−n3n=1+∑k=2n3k−1−n3n=∑k=0n−13k−n3n=3−13n−1−n3n=23n−1−n3n Sn−3Sn=−2Sn=23n−1−2n3n=2(1−2n)3n−1=∑k=0n−13k+10k=n3n Sn=4(2n−1)3n+1 したがって、シ=2, ス=1, セ=4, ソ=1 41((2n−1)3n+1)=ツタn−チ3n+ソ と比較すると、タ=2, チ=1, ツ=4, ソ=41 しかし、問題の形式から ソ は整数なので、計算に誤りがある。