三角形ABCにおいて、BP = 2 cm, PC = 6 cm, AQ = QC, RQ // BCであり、APとBQの交点をSとする。このとき、PS:RSを最も簡単な整数比で表す。

幾何学メネラウスの定理チェバの定理相似三角形
2025/3/12

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、BP = 2 cm, PC = 6 cm, AQ = QC, RQ // BCであり、APとBQの交点をSとする。このとき、PS:RSを最も簡単な整数比で表す。

2. 解き方の手順

まず、メネラウスの定理を三角形APCと直線BQに適用する。
AQQCCBBPPSSA=1\frac{AQ}{QC} \cdot \frac{CB}{BP} \cdot \frac{PS}{SA} = 1
AQ = QCより、AQQC=1\frac{AQ}{QC} = 1
CB = BP + PC = 2 + 6 = 8 より、CBBP=82=4\frac{CB}{BP} = \frac{8}{2} = 4
したがって、
14PSSA=11 \cdot 4 \cdot \frac{PS}{SA} = 1
PSSA=14\frac{PS}{SA} = \frac{1}{4}
SA = 4PS
次に、メネラウスの定理を三角形BCQと直線APに適用する。
BPPCCAAQQSSB=1\frac{BP}{PC} \cdot \frac{CA}{AQ} \cdot \frac{QS}{SB} = 1
BPPC=26=13\frac{BP}{PC} = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
AQ = QCより、CA = AQ + QC = 2AQ だから CAAQ=2\frac{CA}{AQ} = 2
したがって、
132QSSB=1\frac{1}{3} \cdot 2 \cdot \frac{QS}{SB} = 1
QSSB=32\frac{QS}{SB} = \frac{3}{2}
SB = 23\frac{2}{3}QS
次に、平行線RQ//BCより、三角形ARQと三角形ABCは相似であるから、
ARAB=AQAC\frac{AR}{AB} = \frac{AQ}{AC}
AQAC=AQ2AQ=12\frac{AQ}{AC} = \frac{AQ}{2AQ} = \frac{1}{2}だから、ARAB=12\frac{AR}{AB} = \frac{1}{2}
したがって、AR = 12\frac{1}{2}AB
AP = AS + SP = 4SP + SP = 5SP
RSBQ=ARAB=12\frac{RS}{BQ} = \frac{AR}{AB} = \frac{1}{2}
RS = 12\frac{1}{2} BQ
また,RQSBCS\triangle RQS \sim \triangle BCSなので,
RSBC=QSQB\frac{RS}{BC} = \frac{QS}{QB}
三角形ABSにおいて,点Qが辺AC上にあるから,
AQQC=AQAQ=1\frac{AQ}{QC} = \frac{AQ}{AQ}=1
QSSB=32\frac{QS}{SB} = \frac{3}{2}
QS = 32\frac{3}{2} SB
BQ = QS + SB = 32\frac{3}{2}SB + SB = 52\frac{5}{2}SB
SB = 25\frac{2}{5} BQ
BPS\triangle BPSBQA\triangle BQA は相似ではない。
三角形ARS と 三角形APSを考えると、AS = 4PS
AP = AS + SP = 5SP
メネラウスの定理(三角形ABQと直線PC)
BPPAACCQQSSB=1\frac{BP}{PA} \cdot \frac{AC}{CQ} \cdot \frac{QS}{SB} = 1
2822AQAQQSSB=1\frac{2}{8-2} \cdot \frac{2AQ}{AQ} \cdot \frac{QS}{SB} = 1
142QSSB=1\frac{1}{4} \cdot 2 \cdot \frac{QS}{SB} = 1
QSSB=2\frac{QS}{SB} = 2
QS=2SBQS = 2 SB
QB=QS+SB=3SBQB = QS + SB = 3 SB
SB=13QBSB = \frac{1}{3} QB
QS=23QBQS = \frac{2}{3} QB
平行線から
RSBC=AQAC\frac{RS}{BC} = \frac{AQ}{AC}
RSBC=AQ2AQ=12\frac{RS}{BC} = \frac{AQ}{2AQ} = \frac{1}{2}
RS=12BC=12(2+6)=4RS = \frac{1}{2} BC = \frac{1}{2} (2+6) = 4
APSARQ\triangle APS \sim \triangle ARQなのでPSRQ=APAR\frac{PS}{RQ} = \frac{AP}{AR}
AS=4PSAS = 4PSより AP=5PSAP=5PS
AQQC=1\frac{AQ}{QC} = 1
ARQABC\triangle ARQ \sim \triangle ABCよりRS=12BCRS = \frac{1}{2}BCから
RS=4RS = 4
三角形APQとBQの交点でチェバの定理を使用する
AQQCCPPBBSSA=1\frac{AQ}{QC} \cdot \frac{CP}{PB} \cdot \frac{BS}{SA} = 1
162BSSA=11\cdot \frac{6}{2}\cdot \frac{BS}{SA} = 1
3BSSA=13\frac{BS}{SA} = 1
SA=3BSSA = 3BS
三角形APRと直線BSについてメネラウスの定理を用いる。
ABBRRSSPPCCA=1\frac{AB}{BR} \frac{RS}{SP} \frac{PC}{CA} =1
ASACQCQBBRRA=1\frac{AS}{AC}\frac{QC}{QB}\frac{BR}{RA} =1
ARQABCは相似だから\triangle ARQと\triangle ABCは相似だから
RQBC=AQAC=12\frac{RQ}{BC}=\frac{AQ}{AC}=\frac{1}{2}だからRQ=12BC=4RQ = \frac{1}{2}BC = 4
よってASRBPSは相似ではない\triangle ASRと\triangle BPSは相似ではない
ARQABCから\triangle ARQと\triangle ABCから
ASRPSBから相似比は3:2より\triangle ASRと\triangle PSBから相似比は3:2より
PS:RS=2:3PS:RS=2:3

3. 最終的な答え

PS : RS = 2 : 3

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