6で割ると3余り、17で割ると5余る3桁の自然数の中で最大のものを求める。

数論合同算剰余一次不定方程式最大公約数
2025/4/7

1. 問題の内容

6で割ると3余り、17で割ると5余る3桁の自然数の中で最大のものを求める。

2. 解き方の手順

求める自然数を nn とすると、条件より、ある整数 x,yx, y を用いて、
n=6x+3n = 6x + 3
n=17y+5n = 17y + 5
と表せる。
したがって、
6x+3=17y+56x + 3 = 17y + 5
6x=17y+26x = 17y + 2
6x17y=26x - 17y = 2
65171=136 \cdot 5 - 17 \cdot 1 = 13
6(3)17(1)=16 \cdot (-3) - 17 \cdot (-1) = -1
よって、
66172=26 \cdot 6 - 17 \cdot 2 = 2
6x17y=26x - 17y = 2
66172=26 \cdot 6 - 17 \cdot 2 = 2
両辺を引くと
6(x6)17(y2)=06(x-6) - 17(y-2) = 0
6(x6)=17(y2)6(x-6) = 17(y-2)
6と17は互いに素なので、kkを整数として
x6=17kx-6 = 17k
y2=6ky-2 = 6k
と表せる。
x=17k+6x = 17k + 6
y=6k+2y = 6k + 2
n=6x+3=6(17k+6)+3=102k+36+3=102k+39n = 6x + 3 = 6(17k+6) + 3 = 102k + 36 + 3 = 102k + 39
n=17y+5=17(6k+2)+5=102k+34+5=102k+39n = 17y + 5 = 17(6k+2) + 5 = 102k + 34 + 5 = 102k + 39
nnは3桁の自然数なので
100n999100 \leq n \leq 999
100102k+39999100 \leq 102k + 39 \leq 999
61102k96061 \leq 102k \leq 960
61102k960102\frac{61}{102} \leq k \leq \frac{960}{102}
0.59k9.410.59 \leq k \leq 9.41
kkは整数なので 1k91 \leq k \leq 9
n=102k+39n = 102k + 39が最大となるのはk=9k=9のとき
n=1029+39=918+39=957n = 102 \cdot 9 + 39 = 918 + 39 = 957

3. 最終的な答え

957

「数論」の関連問題

## 1. 問題の内容

桁数合同式三平方の定理整数の性質べき乗
2025/6/6

問題は、125!の末尾に0が何個連続して並ぶか(イ)を求め、次に $n!$ が $10^{40}$ で割り切れるような最小の $n$ の値(ウ)を求めるものです。

階乗素因数分解末尾の0の個数
2025/6/5

正の整数 $n$ が与えられ、$n$ と $12$ の最小公倍数が $168$ であるような $n$ を全て求める問題です。

最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/6/5

正の整数 $n$ と $24$ の最小公倍数が $504$ であるような $n$ をすべて求める問題です。

最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/6/5

$m, n$ は自然数であるとき、$30!$ が $2^m$ で割り切れるような最大の $m$ の値を求めます。

素因数分解階乗床関数素因数の個数
2025/6/5

自然数の列を、第$n$群に$2^{n-1}$個の数が入るように群に分ける。 (1) 第$n$群の最初の数を$n$の式で表す。 (2) 第1群から第$n$群までに入るすべての数の和を求める。 (3) 1...

数列群数列指数和の計算
2025/6/5

自然数の列を、第 $n$ 群に $2^{n-1}$ 個の数が入るように群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第1群から第 $n$ 群までに入るすべての数の和を...

数列群分け等比数列等差数列指数
2025/6/5

与えられた問題は3つの部分から構成されています。 (1) 整数 $n$ に対して、$n^5 - n$ が 5 の倍数であることを証明します。 (2) 整数 $n$ が 2 で割ると 1 余る (奇数で...

整数の性質倍数合同式因数分解
2025/6/5

自然数 $n$ に対して、$n$, $n+2$, $n+4$ がすべて素数となるのは $n=3$ の場合に限ることを、すべての自然数が $3k-2$, $3k-1$, $3k$ ($k$ は自然数) ...

素数整数の性質合同式
2025/6/5

問題は、2つの連続する奇数の積に1を加えると、結果が4の倍数になることを証明するものです。空欄cとdに入る適切な語句を答えます。

整数の性質倍数証明代数
2025/6/5