(1) 2桁の自然数について、各位の数の和が3の倍数ならば、この自然数は3の倍数であることを説明する。 (2) 3桁の自然数について、各位の数の和が9の倍数ならば、この自然数は9の倍数であることを説明する。

数論倍数判定整数の性質数の表現
2025/7/26

1. 問題の内容

(1) 2桁の自然数について、各位の数の和が3の倍数ならば、この自然数は3の倍数であることを説明する。
(2) 3桁の自然数について、各位の数の和が9の倍数ならば、この自然数は9の倍数であることを説明する。

2. 解き方の手順

(1) 2桁の自然数の場合:
2桁の自然数を 10a+b10a + b とする。ここで、aa は1から9までの整数、bb は0から9までの整数である。
各位の数の和が3の倍数であるとき、a+b=3ka + b = 3kkkは整数)と表せる。
10a+b10a + b を変形すると、
10a+b=(9a+a)+b=9a+(a+b)10a + b = (9a + a) + b = 9a + (a + b)
a+b=3ka + b = 3k を代入すると、
10a+b=9a+3k=3(3a+k)10a + b = 9a + 3k = 3(3a + k)
3a+k3a + k は整数なので、10a+b10a + b は3の倍数である。
したがって、2桁の自然数について、各位の数の和が3の倍数ならば、この自然数は3の倍数である。
(2) 3桁の自然数の場合:
3桁の自然数を 100a+10b+c100a + 10b + c とする。ここで、aa は1から9までの整数、bbcc は0から9までの整数である。
各位の数の和が9の倍数であるとき、a+b+c=9ka + b + c = 9kkkは整数)と表せる。
100a+10b+c100a + 10b + c を変形すると、
100a+10b+c=(99a+a)+(9b+b)+c=99a+9b+(a+b+c)100a + 10b + c = (99a + a) + (9b + b) + c = 99a + 9b + (a + b + c)
a+b+c=9ka + b + c = 9k を代入すると、
100a+10b+c=99a+9b+9k=9(11a+b+k)100a + 10b + c = 99a + 9b + 9k = 9(11a + b + k)
11a+b+k11a + b + k は整数なので、100a+10b+c100a + 10b + c は9の倍数である。
したがって、3桁の自然数について、各位の数の和が9の倍数ならば、この自然数は9の倍数である。

3. 最終的な答え

(1) 2桁の自然数 10a+b10a + b において、a+b=3ka+b = 3k のとき、10a+b=3(3a+k)10a + b = 3(3a+k) となるため、3の倍数である。
(2) 3桁の自然数 100a+10b+c100a + 10b + c において、a+b+c=9ka+b+c = 9k のとき、100a+10b+c=9(11a+b+k)100a + 10b + c = 9(11a + b + k) となるため、9の倍数である。

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