整数 $n$ に対して、「$n^2$ が偶数ならば、$n$ は偶数である」という命題を、対偶を用いて証明する問題です。

数論命題対偶証明整数の性質偶数奇数
2025/7/26

1. 問題の内容

整数 nn に対して、「n2n^2 が偶数ならば、nn は偶数である」という命題を、対偶を用いて証明する問題です。

2. 解き方の手順

この命題の対偶は、「nn が奇数ならば、n2n^2 は奇数である」となります。この対偶を証明することで、元の命題が真であることが証明されます。
ステップ1: nn が奇数であると仮定します。
このとき、nn はある整数 kk を用いて、n=2k+1n = 2k + 1 と表すことができます。
ステップ2: n2n^2 を計算します。
n2=(2k+1)2=4k2+4k+1=2(2k2+2k)+1n^2 = (2k + 1)^2 = 4k^2 + 4k + 1 = 2(2k^2 + 2k) + 1
ステップ3: n2n^2 が奇数であることを示します。
2k2+2k2k^2 + 2k は整数なので、n2n^22×(整数)+12 \times (\text{整数}) + 1 の形になり、奇数であることがわかります。
ステップ4: 対偶が真であることを結論します。
nn が奇数ならば、n2n^2 は奇数であることが示されました。つまり、対偶は真です。
ステップ5: 元の命題が真であることを結論します。
対偶が真であることから、元の命題「n2n^2 が偶数ならば、nn は偶数である」も真であると言えます。

3. 最終的な答え

整数 nn に対して、n2n^2 が偶数ならば、nn は偶数である。

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