$\sqrt{3}$ が無理数であることを用いて、以下の数が無理数であることを背理法で証明する。 (1) $1 + \sqrt{3}$ (2) $\sqrt{12}$ (3) $\frac{2}{\sqrt{3}}$

数論無理数背理法平方根証明
2025/7/26

1. 問題の内容

3\sqrt{3} が無理数であることを用いて、以下の数が無理数であることを背理法で証明する。
(1) 1+31 + \sqrt{3}
(2) 12\sqrt{12}
(3) 23\frac{2}{\sqrt{3}}

2. 解き方の手順

(1) 1+31 + \sqrt{3} が無理数であることの証明
背理法を用いる。1+31 + \sqrt{3} が有理数であると仮定する。
1+3=r1 + \sqrt{3} = rrr は有理数)とすると、
3=r1\sqrt{3} = r - 1
rr が有理数なので、r1r - 1 も有理数である。これは、3\sqrt{3} が無理数であることに矛盾する。
したがって、1+31 + \sqrt{3} は無理数である。
(2) 12\sqrt{12} が無理数であることの証明
背理法を用いる。12\sqrt{12} が有理数であると仮定する。
12=r\sqrt{12} = rrr は有理数)とすると、
12=43=23=r\sqrt{12} = \sqrt{4 \cdot 3} = 2\sqrt{3} = r
3=r2\sqrt{3} = \frac{r}{2}
rr が有理数なので、r2\frac{r}{2} も有理数である。これは、3\sqrt{3} が無理数であることに矛盾する。
したがって、12\sqrt{12} は無理数である。
(3) 23\frac{2}{\sqrt{3}} が無理数であることの証明
背理法を用いる。23\frac{2}{\sqrt{3}} が有理数であると仮定する。
23=r\frac{2}{\sqrt{3}} = rrr は有理数)とすると、
3=2r\sqrt{3} = \frac{2}{r}
rr が有理数なので、2r\frac{2}{r} も有理数である。これは、3\sqrt{3} が無理数であることに矛盾する。
したがって、23\frac{2}{\sqrt{3}} は無理数である。

3. 最終的な答え

(1) 1+31 + \sqrt{3} は無理数である。
(2) 12\sqrt{12} は無理数である。
(3) 23\frac{2}{\sqrt{3}} は無理数である。

「数論」の関連問題

数列 $\{a_n\}$ があり、$a_1 = 3$, $a_2 = 2$ で、 $n \ge 2$ のとき $a_{n+1} = a_n^2 + a_n - 1$ を満たします。また、$n \ge ...

数列漸化式数学的帰納法代数
2025/7/27

問題は、3の累乗を並べた表とその各項を5で割った余りの表に関する問題です。 (1) 下の段(5で割った余り)の数のうち最も大きい数を求めます。 (2) 下の段の数を左から順に足していき、1番目から12...

剰余周期性累乗等差数列約数と倍数
2025/7/27

与えられた3つの数(50, 210, 693)をそれぞれ素数の積で表す問題です。

素因数分解素数整数の性質
2025/7/27

正の整数 $a, b, c$ に対して $M = 3^a + 3^b + 3^c + 1$ を定義します。この $M$ が立方数となるような $a, b, c$ の組を求めます。 (1) $a < b...

整数立方数指数
2025/7/26

$n$ は自然数とする。$n+1$ は $6$ の倍数であり、$n+4$ は $9$ の倍数であるとき、$n+13$ は $18$ の倍数であることを証明する。

整数の性質倍数合同式証明
2025/7/26

$n$ は正の整数とする。$n$, 175, 250 の最大公約数が 25, 最小公倍数が 3500 であるような $n$ をすべて求めよ。

最大公約数最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/7/26

20の倍数であり、正の約数の個数が15個である自然数 $n$ を全て求める問題です。

約数素因数分解倍数
2025/7/26

自然数 $n$ は20の倍数であり、正の約数の個数が15個である。このような自然数 $n$ をすべて求める。

約数素因数分解倍数整数の性質
2025/7/26

自然数 $n$ は5の倍数であるならば、自然数 $n$ は10の倍数である、という命題の真偽を判定する問題です。

命題真偽判定倍数整数の性質
2025/7/26

$\sqrt{3}$が無理数であることを用いて、以下の数が無理数であることを背理法で証明せよ。 (1) $1 + \sqrt{3}$ (2) $\sqrt{12}$ (3) $\frac{2}{\sq...

無理数背理法平方根証明
2025/7/26