2つの2次方程式 $x^2 + (a+5)x + 3 + a^2 = 0$ と $x^2 - (3-a)x + (a+1)^2 = 0$ について、一方のみが実数解を持つような $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式判別式不等式解の範囲
2025/4/7

1. 問題の内容

2つの2次方程式 x2+(a+5)x+3+a2=0x^2 + (a+5)x + 3 + a^2 = 0x2(3a)x+(a+1)2=0x^2 - (3-a)x + (a+1)^2 = 0 について、一方のみが実数解を持つような aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

各2次方程式が実数解を持つための判別式を考える。
最初の2次方程式 x2+(a+5)x+3+a2=0x^2 + (a+5)x + 3 + a^2 = 0 の判別式を D1D_1 とすると、
D1=(a+5)24(3+a2)=a2+10a+25124a2=3a2+10a+13D_1 = (a+5)^2 - 4(3 + a^2) = a^2 + 10a + 25 - 12 - 4a^2 = -3a^2 + 10a + 13
D10D_1 \ge 0 のとき、実数解を持つ。
3a2+10a+130-3a^2 + 10a + 13 \ge 0
3a210a1303a^2 - 10a - 13 \le 0
(3a13)(a+1)0(3a - 13)(a + 1) \le 0
1a133-1 \le a \le \frac{13}{3}
2番目の2次方程式 x2(3a)x+(a+1)2=0x^2 - (3-a)x + (a+1)^2 = 0 の判別式を D2D_2 とすると、
D2=(3a)24(a+1)2=96a+a24(a2+2a+1)=96a+a24a28a4=3a214a+5D_2 = (3-a)^2 - 4(a+1)^2 = 9 - 6a + a^2 - 4(a^2 + 2a + 1) = 9 - 6a + a^2 - 4a^2 - 8a - 4 = -3a^2 - 14a + 5
D20D_2 \ge 0 のとき、実数解を持つ。
3a214a+50-3a^2 - 14a + 5 \ge 0
3a2+14a503a^2 + 14a - 5 \le 0
(3a1)(a+5)0(3a - 1)(a + 5) \le 0
5a13-5 \le a \le \frac{1}{3}
一方のみが実数解を持つ条件は、
(1) D10D_1 \ge 0 かつ D2<0D_2 < 0
(2) D1<0D_1 < 0 かつ D20D_2 \ge 0
(1)の場合、
1a133-1 \le a \le \frac{13}{3} かつ (a<5a < -5 または a>13a > \frac{1}{3})
この範囲は 13<a133\frac{1}{3} < a \le \frac{13}{3}
(2)の場合、
(a<1a < -1 または a>133a > \frac{13}{3}) かつ 5a13-5 \le a \le \frac{1}{3}
この範囲は 5a<1-5 \le a < -1
よって、aa の範囲は 5a<1-5 \le a < -1, 13<a133\frac{1}{3} < a \le \frac{13}{3}

3. 最終的な答え

5a<1-5 \le a < -1, 13<a133\frac{1}{3} < a \le \frac{13}{3}
オカ = -5, キク = -1, ケ = 1, コ = 3, サシ = 13, ス = 3

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