$x$と$y$が互いに素な整数のとき、$5x - 6y$と$x - y$も互いに素であることを証明する問題です。

数論互いに素整数の性質背理法
2025/4/7

1. 問題の内容

xxyyが互いに素な整数のとき、5x6y5x - 6yxyx - yも互いに素であることを証明する問題です。

2. 解き方の手順

背理法を用いて証明します。
5x6y5x - 6yxyx - yが互いに素でないと仮定します。つまり、5x6y5x - 6yxyx - yは、11より大きい公約数ddを持つと仮定します。
このとき、dd5x6y5x - 6yxyx - yも割り切ります。つまり、5x6y=ad5x - 6y = adxy=bdx - y = bd を満たす整数 aa, bb が存在します。
xy=bdx - y = bd より、x=y+bdx = y + bd が成り立ちます。
これを 5x6y=ad5x - 6y = ad に代入すると、
5(y+bd)6y=ad5(y + bd) - 6y = ad
5y+5bd6y=ad5y + 5bd - 6y = ad
y+5bd=ad-y + 5bd = ad
y=5bdad=(5ba)dy = 5bd - ad = (5b - a)d
また、x=y+bdx = y + bdy=(5ba)dy = (5b - a)d を代入すると、
x=(5ba)d+bd=(6ba)dx = (5b - a)d + bd = (6b - a)d
よって、x=(6ba)dx = (6b - a)d かつ y=(5ba)dy = (5b - a)d となり、xxyyddを公約数に持ちます。
dd11より大きいので、xxyyが互いに素であるという仮定に矛盾します。
したがって、5x6y5x - 6yxyx - yは互いに素である必要があります。

3. 最終的な答え

xxyyが互いに素な整数のとき、5x6y5x - 6yxyx - yは互いに素である。 (証明終わり)

「数論」の関連問題

$am = 10^n - 1$ を満たす正の整数の組 $(m, n)$ が存在する整数 $a$ の条件を求める問題です。

整数の性質約数倍数合同式
2025/4/14

整数 $x, y (y \neq 0)$ は $x^5 - 31y^5 = 1$ を満たすとする。 $A = \frac{1}{(\sqrt[5]{31} \sin \frac{\pi}{5})^4}...

不定方程式ディオファントス方程式数の性質不等式
2025/4/14

整数 $x, y$ ($y \neq 0$) は $x^5 - 31y^5 = 1$ を満たすとする。$A = \frac{1}{( \sqrt[5]{31} \sin \frac{\pi}{5})^...

ディオファントス方程式近似平均値の定理不等式
2025/4/14

問題は、「2つの奇数の積は、奇数である」という命題が正しいことを証明することです。

整数の性質奇数証明
2025/4/14

(1) * $142_{(6)}$ を10進法で表す。 * $10.101_{(2)}$ を10進法の小数で表す。 * $138$ を3進法で表す。 (2) * $2^{50}$ を7...

進数変換合同式剰余
2025/4/14

7で割ると2余り、9で割ると6余るような4桁の自然数のうち、最小のものを求める。

合同式中国剰余定理整数問題
2025/4/14

与えられた数63と90を素因数分解せよ。

素因数分解整数の性質約数
2025/4/13

集合 $C$ が与えられており、$C = \{3n + 1 \mid n = 0, 1, 2, 3, \dots\}$ と定義されています。つまり、$n$ が 0 以上の整数全体を動くとき、$3n +...

集合整数の性質数列
2025/4/13

$\sqrt{2}$ が無理数であることを用いて、$1 + 3\sqrt{2}$ が無理数であることを証明する。

無理数有理数背理法代数的数
2025/4/13

問題文は、素数 $p$ に対して $p^5$ が持つ正の約数の個数を求め、次に、正の約数をちょうど1個持つ自然数を考え、そのような最小の自然数と、そのような奇数のうち2番目に小さいものを求める問題です...

素数約数約数の個数整数の性質
2025/4/13