放物線 $y = \frac{1}{2}x^2$ 上に $x$ 座標がそれぞれ $-3$ と $2$ である点 $A, B$ がある。また、点 $C$ は $x$ 軸上の点であり、$x$ 座標は $-3$ である。 (1) 直線 $AB$ の式を求めよ。 (2) $\triangle AOB$ の面積を求めよ。 (3) 線分 $AC$ 上の点で、$\triangle AOB = \triangle APB$ となるような点 $P$ の座標を求めよ。

幾何学放物線直線面積座標
2025/4/7

1. 問題の内容

放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 上に xx 座標がそれぞれ 3-322 である点 A,BA, B がある。また、点 CCxx 軸上の点であり、xx 座標は 3-3 である。
(1) 直線 ABAB の式を求めよ。
(2) AOB\triangle AOB の面積を求めよ。
(3) 線分 ACAC 上の点で、AOB=APB\triangle AOB = \triangle APB となるような点 PP の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、A,BA, B の座標を求める。
AAxx 座標は 3-3 なので、AAyy 座標は y=12×(3)2=92y = \frac{1}{2} \times (-3)^2 = \frac{9}{2}。よって、A(3,92)A(-3, \frac{9}{2})
BBxx 座標は 22 なので、BByy 座標は y=12×22=2y = \frac{1}{2} \times 2^2 = 2。よって、B(2,2)B(2, 2)
次に、直線 ABAB の式を y=ax+by = ax + b とおく。
A,BA, B の座標を代入すると、
92=3a+b\frac{9}{2} = -3a + b
2=2a+b2 = 2a + b
この連立方程式を解く。
上の式から下の式を引くと、
922=3a2a\frac{9}{2} - 2 = -3a - 2a
52=5a\frac{5}{2} = -5a
a=12a = -\frac{1}{2}
2=2×(12)+b2 = 2 \times (-\frac{1}{2}) + b
2=1+b2 = -1 + b
b=3b = 3
よって、直線 ABAB の式は y=12x+3y = -\frac{1}{2}x + 3
(2)
AOB\triangle AOB の面積を求める。
OO から xx 軸に垂線を引くと、AOB\triangle AOB は2つの三角形に分割できる。
AOB\triangle AOB の面積は、AOC\triangle AOC の面積と BOC\triangle BOC の面積の和になる。
AOC\triangle AOC の面積は、12×OC×(Ay座標)=12×3×92=274\frac{1}{2} \times OC \times (Aのy座標) = \frac{1}{2} \times 3 \times \frac{9}{2} = \frac{27}{4}
BOC\triangle BOC の面積は、12×OC×(By座標)=12×2×2=2\frac{1}{2} \times OC \times (Bのy座標) = \frac{1}{2} \times 2 \times 2 = 2
AOB=274+2=274+84=354\triangle AOB = \frac{27}{4} + 2 = \frac{27}{4} + \frac{8}{4} = \frac{35}{4}
(3)
CC の座標は (3,0)(-3, 0)。点 AA の座標は (3,92)(-3, \frac{9}{2})
線分 ACAC 上の点を P(x,y)P(x, y) とすると、x=3x = -3 なので、P(3,y)P(-3, y) と表せる。
0y920 \le y \le \frac{9}{2}
APB\triangle APB の面積は、AOB\triangle AOB の面積と等しいので、354\frac{35}{4}
APB\triangle APB の面積は、12×AB×(PABの距離)\frac{1}{2} \times AB \times (PとABの距離)
AB=(2(3))2+(292)2=25+(52)2=25+254=1254=552AB = \sqrt{(2-(-3))^2 + (2-\frac{9}{2})^2} = \sqrt{25 + (\frac{-5}{2})^2} = \sqrt{25 + \frac{25}{4}} = \sqrt{\frac{125}{4}} = \frac{5\sqrt{5}}{2}
直線 ABAB の式は y=12x+3y = -\frac{1}{2}x + 3 なので、x+2y6=0x + 2y - 6 = 0
P(3,y)P(-3, y) と直線 x+2y6=0x + 2y - 6 = 0 の距離は、
3+2y612+22=2y95\frac{|-3 + 2y - 6|}{\sqrt{1^2 + 2^2}} = \frac{|2y - 9|}{\sqrt{5}}
APB\triangle APB の面積は、12×AB×(PABの距離)=12×552×2y95=542y9\frac{1}{2} \times AB \times (PとABの距離) = \frac{1}{2} \times \frac{5\sqrt{5}}{2} \times \frac{|2y - 9|}{\sqrt{5}} = \frac{5}{4} |2y - 9|
542y9=354\frac{5}{4} |2y - 9| = \frac{35}{4}
2y9=7|2y - 9| = 7
2y9=72y - 9 = 7 または 2y9=72y - 9 = -7
2y=162y = 16 または 2y=22y = 2
y=8y = 8 または y=1y = 1
0y920 \le y \le \frac{9}{2} なので、y=1y = 1
よって、P(3,1)P(-3, 1)

3. 最終的な答え

(1) y=12x+3y = -\frac{1}{2}x + 3
(2) 354\frac{35}{4}
(3) (3,1)(-3, 1)

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