まず、クラス全体の合計点を計算する。
45×52=2340 次に、合格者の人数を最大にするためには、不合格者の点数をできるだけ低くする必要がある。不合格者の最低点は0点なので、不合格者が全員0点である場合を考える。
合格者の人数をxとする。このとき、不合格者の人数は45−xである。 合格者の人数を最大にするためには、合格者ができるだけ60点に近い点数を取る必要がある。ここでは、合格者が全員60点だったと仮定する。
不合格者の点数がすべて0点の場合、全体の合計点は合格者の点数の合計と等しくなる。したがって、
60x=2340 x=602340=39 これは合格者が全員60点を取った場合の人数である。
合格者が60点以上を取り、不合格者が0点から59点の範囲の点数を取る場合を考える。
合格者の人数を最大にするためには、不合格者の点数をできるだけ高くする必要がある。そこで、不合格者が全員59点を取った場合を考える。
このとき、合格者の人数をx、合格者の平均点をyとすると、 xy+59(45−x)=2340 xy+2655−59x=2340 xy−59x=−315 x(y−59)=−315 x(59−y)=315 ここで、xは整数なので、59−yも整数である必要がある。また、y≥60なので、59−y≤−1である。したがって、xと59−yは整数であり、xは315の約数でなければならない。 また、yは60以上の整数なので、59−yは負の整数である。 y≥60なので、59−y≤−1となる。 x(59−y)=315より、x=59−y315となる。 y=60のとき、59−y=−1となり、x=−1315=−315となり不適。 59−yは315の負の約数であり、xは正の整数となる。 59−y=−1のとき,y=60,x=−315となり不適。 不合格者をできるだけ多くするために、不合格者が59点を取る場合を考える。
60x+59(45−x)≤2340が成り立つ範囲で、xを最大にする。 60x+2655−59x≤2340 x≤2340−2655 x≤−315となり不適。 不合格者の平均点が59点である必要はなく、不合格者の点数をできるだけ59に近づける。
合格者の人数をxとすると、合格者の合計点は2340−59(45−x)。 このとき、合格者の平均点はx2340−59(45−x)=x2340−2655+59x=x−315+59x=59−x315 これが60以上となるためには、59−x315≥60 −x315≥1 −315≥xとなり不適。 45人全員が52点であった場合、合格者を出すには、合格者の人数をxとすると、x人の点数を60点以上にする必要がある。 不合格者の点数をできるだけ低くすると、不合格者は0点になる。
合格者の合計点+不合格者の合計点=全体の合計点
60x+0(45−x)≤2340 60x≤2340 したがって、合格者の最大人数は39人である。