45人の生徒が受けた100点満点のテストの平均点が52点である。60点以上が合格の場合、合格者は最大で何人か。

算数平均点最大値不等式算数文章問題
2025/4/7

1. 問題の内容

45人の生徒が受けた100点満点のテストの平均点が52点である。60点以上が合格の場合、合格者は最大で何人か。

2. 解き方の手順

まず、クラス全体の合計点を計算する。
45×52=234045 \times 52 = 2340
次に、合格者の人数を最大にするためには、不合格者の点数をできるだけ低くする必要がある。不合格者の最低点は0点なので、不合格者が全員0点である場合を考える。
合格者の人数をxxとする。このとき、不合格者の人数は45x45-xである。
合格者の人数を最大にするためには、合格者ができるだけ60点に近い点数を取る必要がある。ここでは、合格者が全員60点だったと仮定する。
不合格者の点数がすべて0点の場合、全体の合計点は合格者の点数の合計と等しくなる。したがって、
60x=234060x = 2340
x=234060=39x = \frac{2340}{60} = 39
これは合格者が全員60点を取った場合の人数である。
合格者が60点以上を取り、不合格者が0点から59点の範囲の点数を取る場合を考える。
合格者の人数を最大にするためには、不合格者の点数をできるだけ高くする必要がある。そこで、不合格者が全員59点を取った場合を考える。
このとき、合格者の人数をxx、合格者の平均点をyyとすると、
xy+59(45x)=2340xy + 59(45-x) = 2340
xy+265559x=2340xy + 2655 - 59x = 2340
xy59x=315xy - 59x = -315
x(y59)=315x(y - 59) = -315
x(59y)=315x(59 - y) = 315
ここで、xxは整数なので、59y59-yも整数である必要がある。また、y60y \geq 60なので、59y159 - y \leq -1である。したがって、xx59y59-yは整数であり、xxは315の約数でなければならない。
また、yyは60以上の整数なので、59y59-yは負の整数である。
y60y \geq 60なので、59y159 - y \leq -1となる。
x(59y)=315x(59 - y) = 315より、x=31559yx = \frac{315}{59-y}となる。
y=60y = 60のとき、59y=159 - y = -1となり、x=3151=315x = \frac{315}{-1} = -315となり不適。
59y59 - yは315の負の約数であり、xxは正の整数となる。
59y=159-y = -1のとき,y=60y = 60x=315x = -315となり不適。
不合格者をできるだけ多くするために、不合格者が59点を取る場合を考える。
60x+59(45x)234060x + 59(45 - x) \leq 2340が成り立つ範囲で、xxを最大にする。
60x+265559x234060x + 2655 - 59x \leq 2340
x23402655x \leq 2340 - 2655
x315x \leq -315となり不適。
不合格者の平均点が59点である必要はなく、不合格者の点数をできるだけ59に近づける。
合格者の人数をxxとすると、合格者の合計点は234059(45x)2340 - 59(45 - x)
xxは整数でなければならない。
このとき、合格者の平均点は234059(45x)x=23402655+59xx=315+59xx=59315x\frac{2340 - 59(45 - x)}{x} = \frac{2340 - 2655 + 59x}{x} = \frac{-315 + 59x}{x} = 59 - \frac{315}{x}
これが60以上となるためには、59315x6059 - \frac{315}{x} \geq 60
315x1-\frac{315}{x} \geq 1
315x-315 \geq xとなり不適。
45人全員が52点であった場合、合格者を出すには、合格者の人数をxxとすると、xx人の点数を60点以上にする必要がある。
不合格者の点数をできるだけ低くすると、不合格者は0点になる。
合格者の合計点+不合格者の合計点=全体の合計点
60x+0(45x)234060x + 0(45-x) \leq 2340
60x234060x \leq 2340
x39x \leq 39
したがって、合格者の最大人数は39人である。

3. 最終的な答え

39人

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