ある電力会社の電気料金にはAプランとBプランの2種類がある。Aプラン、Bプランの料金体系が表で与えられ、Aプランの電気使用量と電気料金の関係がグラフで与えられている。(1) Aプランにおいて1か月の電気料金が7000円のとき、電気の使用量を求める。(2) 電気使用量がいくらより多く、いくら未満の時に、AプランよりBプランの方が安くなるかを求める。

応用数学料金計算不等式線形関数場合分け
2025/4/7

1. 問題の内容

ある電力会社の電気料金にはAプランとBプランの2種類がある。Aプラン、Bプランの料金体系が表で与えられ、Aプランの電気使用量と電気料金の関係がグラフで与えられている。(1) Aプランにおいて1か月の電気料金が7000円のとき、電気の使用量を求める。(2) 電気使用量がいくらより多く、いくら未満の時に、AプランよりBプランの方が安くなるかを求める。

2. 解き方の手順

(1) Aプランの基本料金は2000円である。電気料金が7000円なので、使用量分の料金は 70002000=50007000 - 2000 = 5000 円である。
150kWhまでの料金は1kWhあたり20円なので、150kWhまでの料金は 150×20=3000150 \times 20 = 3000 円である。
残りの料金は 50003000=20005000 - 3000 = 2000 円である。
150kWhを超えた分の料金は1kWhあたり25円なので、2000/25=802000 / 25 = 80 kWhとなる。
したがって、電気の使用量は 150+80=230150 + 80 = 230 kWhである。
(2) AプランとBプランの料金が等しくなる電気使用量を求める。
Aプランの料金は、使用量 xx (kWh)として、
x150x \le 150 のとき、2000+20x2000 + 20x
x>150x > 150 のとき、2000+150×20+25(x150)=2000+3000+25x3750=1250+25x2000 + 150 \times 20 + 25(x - 150) = 2000 + 3000 + 25x - 3750 = 1250 + 25x
Bプランの料金は、
x200x \le 200 のとき、30003000
x>200x > 200 のとき、3000+35(x200)=3000+35x7000=35x40003000 + 35(x - 200) = 3000 + 35x - 7000 = 35x - 4000
Aプランの料金が3000円になるのは、2000+20x=30002000 + 20x = 3000 より 20x=100020x = 1000x=50x = 50 kWh
このとき、Bプランの料金は3000円なので、50kWhまではBプランの方が高い。
AプランとBプランの料金がx>200x > 200 で等しくなる場合を考える。
1250+25x=35x40001250 + 25x = 35x - 4000 より 10x=525010x = 5250 なので x=525x = 525 kWhとなる。
200kWhを超えると、Aプランの方が安く、525kWhより大きいとBプランの方が安い。
x200x \le 200 の場合、AプランとBプランの料金が等しくなるのは x=50x=50 のとき。
50kWhより大きい場合はAプランの料金が単調増加するのに対し、Bプランの料金は変わらない(使用量が200kWh以下の場合)。
したがって、50kWhより大きく200kWh未満の時、Bプランの方が安い。

3. 最終的な答え

(1) 230 kWh
(2) 50 kWhより多く, 200 kWh未満のとき

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