まず、与えられた不等式で表される領域を求める。
4x+y≤9 --- (1) x+2y≥4 --- (2) 2x−3y≥−6 --- (3) これらの不等式をそれぞれ y について解くと、 y≤−4x+9 --- (1)' y≥−21x+2 --- (2)' y≤32x+2 --- (3)' これらの不等式をグラフに描き、領域を求める。領域は3つの直線で囲まれた三角形となる。次に、それぞれの頂点の座標を求める。
(1)と(2)の交点:
−4x+9=−21x+2 −27x=−7 y=−4(2)+9=1 (1)と(3)の交点:
−4x+9=32x+2 −314x=−7 y=−4(23)+9=3 よって、交点は (23,3) (2)と(3)の交点:
−21x+2=32x+2 −67x=0 y=−21(0)+2=2 領域の頂点は (2,1), (23,3), (0,2) である。 (1) k=2x+y とおく。y=−2x+k より、これは傾きが −2、切片が k の直線を表す。この直線が領域と共有点を持つような k の最大値と最小値を求める。 (2,1) のとき、k=2(2)+1=5 (23,3) のとき、k=2(23)+3=6 (0,2) のとき、k=2(0)+2=2 よって、最大値は 6、最小値は 2。
(2) l=x2+y2 とおく。これは原点を中心とする半径 l の円を表す。この円が領域と共有点を持つような l の最大値と最小値を求める。 (2,1) のとき、l=22+12=5 (23,3) のとき、l=(23)2+32=49+9=445=11.25 (0,2) のとき、l=02+22=4 領域の境界上の点で、x2+y2 の値が大きくなる可能性を考慮する。(1)と(3)の交点が最大となる可能性が高い。 よって、最大値は 445、最小値は 4。