質量 $2 \, \text{kg}$ の質点が、x軸方向に $8 \, \text{m/s}$ の速度で運動している。この質点に、y軸方向に $12 \, \text{kg} \cdot \text{m/s}$ の力積が加わった。力積が加わった後の速度の絶対値と、速度がx軸となす角 $\theta$ について $\tan \theta$ の値を求めよ。

応用数学力学運動量力積ベクトル三平方の定理
2025/6/3

1. 問題の内容

質量 2kg2 \, \text{kg} の質点が、x軸方向に 8m/s8 \, \text{m/s} の速度で運動している。この質点に、y軸方向に 12kgm/s12 \, \text{kg} \cdot \text{m/s} の力積が加わった。力積が加わった後の速度の絶対値と、速度がx軸となす角 θ\theta について tanθ\tan \theta の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、力積によって変化する速度を求める。力積は運動量の変化に等しいので、
Δp=mΔv \Delta p = m \Delta v
ここで、mmは質量、Δv \Delta v は速度の変化量、Δp \Delta pは力積である。
この問題では、力積はy軸方向のみに加わっているため、y軸方向の速度のみが変化する。
したがって、y軸方向の速度変化量Δvy\Delta v_y
Δvy=Δpym=12kgm/s2kg=6m/s\Delta v_y = \frac{\Delta p_y}{m} = \frac{12 \, \text{kg} \cdot \text{m/s}}{2 \, \text{kg}} = 6 \, \text{m/s}
力積が加わる前はy軸方向の速度は0だったので、力積が加わった後のy軸方向の速度 vyv_y6m/s6 \, \text{m/s} である。
x軸方向の速度 vxv_x は力積によって変化しないので、vx=8m/sv_x = 8 \, \text{m/s} である。
速度の絶対値(速さ)vv は、三平方の定理より
v=vx2+vy2=(8m/s)2+(6m/s)2=64+36m/s=100m/s=10m/sv = \sqrt{v_x^2 + v_y^2} = \sqrt{(8 \, \text{m/s})^2 + (6 \, \text{m/s})^2} = \sqrt{64 + 36} \, \text{m/s} = \sqrt{100} \, \text{m/s} = 10 \, \text{m/s}
速度がx軸となす角 θ\theta について、tanθ\tan \theta
tanθ=vyvx=6m/s8m/s=34=0.75\tan \theta = \frac{v_y}{v_x} = \frac{6 \, \text{m/s}}{8 \, \text{m/s}} = \frac{3}{4} = 0.75

3. 最終的な答え

速度の絶対値:10m/s10 \, \text{m/s}
tanθ\tan \theta0.750.75

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