$\triangle ABC$ において、$AB = 10$, $BC = 6$, $\angle B = 120^{\circ}$ のとき、$\triangle ABC$ の面積、$AC$ の長さ、および $\triangle ABC$ の内接円の半径を求めよ。

幾何学三角形面積余弦定理内接円辺の長さ
2025/4/8

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、AB=10AB = 10, BC=6BC = 6, B=120\angle B = 120^{\circ} のとき、ABC\triangle ABC の面積、ACAC の長さ、および ABC\triangle ABC の内接円の半径を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ABC\triangle ABC の面積を求める。
面積 SS は、2辺とその間の角のサインを用いて、
S=12×AB×BC×sinBS = \frac{1}{2} \times AB \times BC \times \sin{\angle B}
B=120\angle B = 120^{\circ} なので sin120=32\sin{120^{\circ}} = \frac{\sqrt{3}}{2}
したがって、
S=12×10×6×32=153S = \frac{1}{2} \times 10 \times 6 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 15\sqrt{3}
(2) ACAC の長さを求める。
余弦定理より、
AC2=AB2+BC22×AB×BC×cosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \times AB \times BC \times \cos{\angle B}
B=120\angle B = 120^{\circ} なので cos120=12\cos{120^{\circ}} = -\frac{1}{2}
AC2=102+622×10×6×(12)=100+36+60=196AC^2 = 10^2 + 6^2 - 2 \times 10 \times 6 \times (-\frac{1}{2}) = 100 + 36 + 60 = 196
AC=196=14AC = \sqrt{196} = 14
(3) ABC\triangle ABC の内接円の半径 rr を求める。
ABC\triangle ABC の面積 SS は、内接円の半径 rr と、3辺の長さ a,b,ca, b, c を用いて、
S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c)
で表される。この問題では、a=BC=6a=BC=6, b=AC=14b=AC=14, c=AB=10c=AB=10 であり、S=153S = 15\sqrt{3} であるから、
153=12r(6+14+10)=12r(30)=15r15\sqrt{3} = \frac{1}{2}r(6+14+10) = \frac{1}{2}r(30) = 15r
したがって、
r=15315=3r = \frac{15\sqrt{3}}{15} = \sqrt{3}

3. 最終的な答え

ABC\triangle ABC の面積は 15315\sqrt{3}
AC=14AC = 14
内接円の半径は 3\sqrt{3}

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