与えられた2つの変量 $x$ と $y$ のデータについて、それぞれの平均値、分散、共分散、相関係数を計算し、$x$ と $y$ の間にどのような相関があるかを判断する問題です。

確率論・統計学統計相関平均分散共分散相関係数
2025/4/8

1. 問題の内容

与えられた2つの変量 xxyy のデータについて、それぞれの平均値、分散、共分散、相関係数を計算し、xxyy の間にどのような相関があるかを判断する問題です。

2. 解き方の手順

(1) xx の平均値の計算:
xx のデータは 6, 5, 4, 3, 7 なので、
xx の平均 xˉ=6+5+4+3+75=255=5\bar{x} = \frac{6 + 5 + 4 + 3 + 7}{5} = \frac{25}{5} = 5
(2) xx の分散の計算:
各データと平均の差の二乗を計算し、その平均を取ります。
(65)2=1(6-5)^2 = 1
(55)2=0(5-5)^2 = 0
(45)2=1(4-5)^2 = 1
(35)2=4(3-5)^2 = 4
(75)2=4(7-5)^2 = 4
xx の分散 sx2=1+0+1+4+45=105=2s_x^2 = \frac{1 + 0 + 1 + 4 + 4}{5} = \frac{10}{5} = 2
(3) yy の平均値の計算:
yy のデータは 3, 9, 7, 5, 1 なので、
yy の平均 yˉ=3+9+7+5+15=255=5\bar{y} = \frac{3 + 9 + 7 + 5 + 1}{5} = \frac{25}{5} = 5
(4) yy の分散の計算:
各データと平均の差の二乗を計算し、その平均を取ります。
(35)2=4(3-5)^2 = 4
(95)2=16(9-5)^2 = 16
(75)2=4(7-5)^2 = 4
(55)2=0(5-5)^2 = 0
(15)2=16(1-5)^2 = 16
yy の分散 sy2=4+16+4+0+165=405=8s_y^2 = \frac{4 + 16 + 4 + 0 + 16}{5} = \frac{40}{5} = 8
(5) xxyy の共分散の計算:
各データの xxyy の偏差の積を計算し、その平均を取ります。
(65)(35)=1×(2)=2(6-5)(3-5) = 1 \times (-2) = -2
(55)(95)=0×4=0(5-5)(9-5) = 0 \times 4 = 0
(45)(75)=1×2=2(4-5)(7-5) = -1 \times 2 = -2
(35)(55)=2×0=0(3-5)(5-5) = -2 \times 0 = 0
(75)(15)=2×(4)=8(7-5)(1-5) = 2 \times (-4) = -8
xxyy の共分散 sxy=2+02+085=125=2.4s_{xy} = \frac{-2 + 0 - 2 + 0 - 8}{5} = \frac{-12}{5} = -2.4
(6) 相関係数の計算:
相関係数は、共分散を xxyy の標準偏差の積で割ったものです。
xx の標準偏差 sx=2s_x = \sqrt{2}
yy の標準偏差 sy=8=22s_y = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
相関係数 r=sxysxsy=2.42×22=2.44=0.6r = \frac{s_{xy}}{s_x s_y} = \frac{-2.4}{\sqrt{2} \times 2\sqrt{2}} = \frac{-2.4}{4} = -0.6
(7) 相関の種類の判断:
相関係数 rr は -0.6 であり、負の値なので、xxyy の間には負の相関があると考えられます。

3. 最終的な答え

xx の平均値: 5
xx の分散: 2
yy の平均値: 5
yy の分散: 8
xxyy の共分散: -2.4
相関係数: -0.6
xxyy の間には負の相関がある。

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