$\sqrt{n^2+24}$ が自然数となるような自然数 $n$ をすべて求める問題です。

数論平方根整数の性質因数分解約数
2025/4/8

1. 問題の内容

n2+24\sqrt{n^2+24} が自然数となるような自然数 nn をすべて求める問題です。

2. 解き方の手順

n2+24=m\sqrt{n^2+24} = mmm は自然数)とおきます。
両辺を2乗すると、
n2+24=m2n^2+24 = m^2
これを変形すると、
m2n2=24m^2-n^2 = 24
(m+n)(mn)=24(m+n)(m-n) = 24
mmnn は自然数なので、m+n>0m+n > 0 かつ mnm-n は整数です。また、m+n>mnm+n > m-n が成り立ちます。
m+nm+nmnm-n はともに整数で、2424 の約数である必要があります。
また、m+nm+nmnm-n の和 2m2m は偶数なので、m+nm+nmnm-n は偶数である必要があります。
2424 の約数の組み合わせで、積が 2424 であり、両方とも偶数である組み合わせは、
(m+n,mn)=(12,2),(6,4)(m+n, m-n) = (12, 2), (6, 4)
の2通りです。
(i) (m+n,mn)=(12,2)(m+n, m-n) = (12, 2) のとき
m+n=12m+n = 12
mn=2m-n = 2
これを解くと、2m=142m = 14 より m=7m = 7
n=12m=127=5n = 12 - m = 12 - 7 = 5
n=5n=5 は自然数なので条件を満たします。
(ii) (m+n,mn)=(6,4)(m+n, m-n) = (6, 4) のとき
m+n=6m+n = 6
mn=4m-n = 4
これを解くと、2m=102m = 10 より m=5m = 5
n=6m=65=1n = 6 - m = 6 - 5 = 1
n=1n=1 は自然数なので条件を満たします。

3. 最終的な答え

n=1,5n=1, 5

「数論」の関連問題

$m + n$ が奇数ならば、$m^2 + n^2$ が奇数であることを対偶を用いて証明する問題です。$m+n = 2k+1$ と表せるとき、$m^2 + n^2 = 2(2k^2 + 2k - mn...

整数の性質証明対偶奇数偶数
2025/5/14

自然数 $n$ に対して、$2^n$ が22桁であり、かつ最高位の数字が4である。$\log_{10} 2 = 0.3010$ および $\log_{10} 3 = 0.4771$ を用いて、$n$ ...

指数対数桁数末尾の数字
2025/5/14

$\sqrt{n^2 + 100}$ が整数になるような整数 $n$ はいくつあるかという問題です。

整数平方根整数の性質方程式
2025/5/14

3桁の正の整数があり、その整数の各位の数の和が3の倍数であるとき、その整数は3の倍数となる理由を説明する。

整数の性質倍数合同式
2025/5/14

ユークリッドの互除法を用いて、以下の2つの不定方程式を満たす整数解をそれぞれ1つ求める。 (1) $53x + 37y = 1$ (2) $19x - 43y = 1$

不定方程式ユークリッドの互除法整数解
2025/5/14

自然数全体の集合をN、実数全体の集合をRとする。選択肢の中から正しいものをすべて選ぶ問題です。選択肢は以下の4つです。 a. $\sqrt{2} \in N$ または $\sqrt{2} \notin...

集合実数自然数命題
2025/5/14

ある素数 $n$ について、$n+2$ が素数であるという問題です。具体的に何を求められているかは不明ですが、$n$ の値を特定する、もしくはそのような $n$ が存在するかどうかを検討すると解釈でき...

素数双子素数
2025/5/13

(1) 4で割ると1余り、7で割ると3余る3桁の自然数の中で最大のものを求める。 (2) 11で割ると2余り、13で割ると5余る4桁の自然数の中で最小のものを求める。

合同式剰余最大公約数最小公倍数
2025/5/13

$n$ は自然数とする。$n^2+n+6$ と $n+5$ の最大公約数として考えられる数をすべて求める。

最大公約数整数の性質合同式
2025/5/13

与えられた6つの一次不定方程式について、全ての整数解を求める。

不定方程式ユークリッドの互除法整数解
2025/5/13