一辺の長さが $a$ である立方体の各面の中心を結んでできる正八面体について、以下の3つを求めます。 * 正八面体の1辺の長さ * 正八面体の体積 * 辺を共有する2つの面のなす角を $\theta$ としたときの $\cos \theta$ の値

幾何学立体図形正八面体体積二面角空間ベクトル
2025/4/8

1. 問題の内容

一辺の長さが aa である立方体の各面の中心を結んでできる正八面体について、以下の3つを求めます。
* 正八面体の1辺の長さ
* 正八面体の体積
* 辺を共有する2つの面のなす角を θ\theta としたときの cosθ\cos \theta の値

2. 解き方の手順

* 正八面体の1辺の長さ
立方体の各面の中心を結んでできる正八面体の1辺は、立方体の面の対角線の半分です。
したがって、正八面体の1辺の長さは 22a\frac{\sqrt{2}}{2}a となります。
* 正八面体の体積
正八面体は、2つの正四角錐を底面で貼り合わせたものと考えることができます。
正四角錐の底面は、正八面体の1辺を1辺とする正方形なので、面積は (22a)2=12a2(\frac{\sqrt{2}}{2}a)^2 = \frac{1}{2}a^2 です。
また、正四角錐の高さは、立方体の1辺の半分なので、a2\frac{a}{2} です。
したがって、正四角錐の体積は、13×12a2×a2=112a3\frac{1}{3} \times \frac{1}{2}a^2 \times \frac{a}{2} = \frac{1}{12}a^3 です。
正八面体の体積は、正四角錐2つ分の体積なので、112a3×2=16a3\frac{1}{12}a^3 \times 2 = \frac{1}{6}a^3 となります。
* cosθ\cos \theta の値
正八面体の頂点に集まる4つの正三角形の面を考えます。
正八面体の中心から各頂点へのベクトルを考え、隣り合う2つの面がなす角を求めます。
正八面体の頂点の座標を(±24a,0,0),(0,±24a,0),(0,0,±24a)(\pm\frac{\sqrt{2}}{4}a, 0, 0), (0, \pm\frac{\sqrt{2}}{4}a, 0), (0, 0, \pm\frac{\sqrt{2}}{4}a)とすると、例えば、頂点(0,24a,0)(0, \frac{\sqrt{2}}{4}a, 0)(0,0,24a)(0, 0, \frac{\sqrt{2}}{4}a)を結ぶ辺を共有する2つの面の法線ベクトルはそれぞれ(24a,0,24a)(\frac{\sqrt{2}}{4}a, 0, \frac{\sqrt{2}}{4}a)(24a,24a,0)(\frac{\sqrt{2}}{4}a, \frac{\sqrt{2}}{4}a, 0)の定数倍で表せるので、(24a,0,24a)(\frac{\sqrt{2}}{4}a, 0, \frac{\sqrt{2}}{4}a)(24a,24a,0)(\frac{\sqrt{2}}{4}a, \frac{\sqrt{2}}{4}a, 0)とします。
このとき、
cosθ=(24a,0,24a)(24a,24a,0)(24a,0,24a)(24a,24a,0)=18a224a24a=12\cos\theta = \frac{(\frac{\sqrt{2}}{4}a, 0, \frac{\sqrt{2}}{4}a) \cdot (\frac{\sqrt{2}}{4}a, \frac{\sqrt{2}}{4}a, 0)}{|(\frac{\sqrt{2}}{4}a, 0, \frac{\sqrt{2}}{4}a)||(\frac{\sqrt{2}}{4}a, \frac{\sqrt{2}}{4}a, 0)|} = \frac{\frac{1}{8}a^2}{\frac{\sqrt{2}}{4}a\frac{\sqrt{2}}{4}a} = \frac{1}{2}
となるので、θ=arccos(13)\theta = \arccos(-\frac{1}{3})
したがって、cosθ=13\cos \theta = -\frac{1}{3} となります。正八面体の隣り合う面がなす角の二面角は109.47109.47^{\circ}なので、cosθ=13\cos\theta = -\frac{1}{3}となります。

3. 最終的な答え

* 正八面体の1辺の長さ: 22a\frac{\sqrt{2}}{2}a
* 正八面体の体積: 16a3\frac{1}{6}a^3
* cosθ=13\cos \theta = -\frac{1}{3}

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