座標平面上に円 $K: x^2 + y^2 - 8x = 0$ があり、円 K の中心を C とする。また、点 A $(-1, 0)$ を通り、傾きが $a$ ($a$ は正の定数) の直線を $l$ とする。 (1) 点 C の座標を求めよ。また、円 K の半径を求めよ。 (2) 直線 $l$ の方程式を $a$, $x$, $y$ を用いて表せ。また、直線 $l$ と円 K が接するとき、$a$ の値を求めよ。 (3) $a$ は (2) で求めた値とする。また、点 C を通り、直線 $l$ に垂直な直線と $y$ 軸の交点を B とする。点 B の座標を求めよ。さらに、円 K 上を点 P が動くとき、$\triangle ABP$ の面積の最大値を求めよ。

幾何学直線接線点の座標面積最大化点と直線の距離
2025/6/20

1. 問題の内容

座標平面上に円 K:x2+y28x=0K: x^2 + y^2 - 8x = 0 があり、円 K の中心を C とする。また、点 A (1,0)(-1, 0) を通り、傾きが aa (aa は正の定数) の直線を ll とする。
(1) 点 C の座標を求めよ。また、円 K の半径を求めよ。
(2) 直線 ll の方程式を aa, xx, yy を用いて表せ。また、直線 ll と円 K が接するとき、aa の値を求めよ。
(3) aa は (2) で求めた値とする。また、点 C を通り、直線 ll に垂直な直線と yy 軸の交点を B とする。点 B の座標を求めよ。さらに、円 K 上を点 P が動くとき、ABP\triangle ABP の面積の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円 KK の方程式 x2+y28x=0x^2 + y^2 - 8x = 0 を変形する。
x28x+y2=0x^2 - 8x + y^2 = 0
(x4)216+y2=0(x - 4)^2 - 16 + y^2 = 0
(x4)2+y2=16(x - 4)^2 + y^2 = 16
よって、円 K の中心 C の座標は (4,0)(4, 0) であり、半径は 44 である。
(2) 点 A (1,0)(-1, 0) を通り、傾きが aa の直線 ll の方程式は、
y0=a(x(1))y - 0 = a(x - (-1))
y=a(x+1)y = a(x + 1)
y=ax+ay = ax + a
axy+a=0ax - y + a = 0
直線 ll と円 K が接するとき、円の中心 C(4,0)(4, 0) と直線 ll の距離が半径 44 に等しい。
点と直線の距離の公式より、
a(4)0+aa2+(1)2=4\frac{|a(4) - 0 + a|}{\sqrt{a^2 + (-1)^2}} = 4
5aa2+1=4\frac{|5a|}{\sqrt{a^2 + 1}} = 4
両辺を2乗して
25a2a2+1=16\frac{25a^2}{a^2 + 1} = 16
25a2=16(a2+1)25a^2 = 16(a^2 + 1)
25a2=16a2+1625a^2 = 16a^2 + 16
9a2=169a^2 = 16
a2=169a^2 = \frac{16}{9}
a>0a > 0 より
a=43a = \frac{4}{3}
(3) a=43a = \frac{4}{3} のとき、直線 ll の方程式は 43xy+43=0\frac{4}{3}x - y + \frac{4}{3} = 0, すなわち 4x3y+4=04x - 3y + 4 = 0 である。
直線 ll に垂直で点 C(4,0)(4, 0) を通る直線の方程式は、
3(x4)+4(y0)=03(x - 4) + 4(y - 0) = 0
3x12+4y=03x - 12 + 4y = 0
3x+4y12=03x + 4y - 12 = 0
この直線と yy 軸の交点 B の座標は、x=0x = 0 を代入して、
4y12=04y - 12 = 0
4y=124y = 12
y=3y = 3
よって、点 B の座標は (0,3)(0, 3) である。
点 P は円 K 上の点なので、点 P の座標を (x,y)(x, y) とすると、(x4)2+y2=16(x-4)^2 + y^2 = 16 が成り立つ。ABP\triangle ABP の面積を最大にする点 P は、直線 AB と平行で、円 K と接する点である。直線 AB の方程式を求める。
A (1,0)(-1, 0), B (0,3)(0, 3) を通る直線の方程式は、
y0x(1)=300(1)\frac{y - 0}{x - (-1)} = \frac{3 - 0}{0 - (-1)}
yx+1=3\frac{y}{x + 1} = 3
y=3x+3y = 3x + 3
3xy+3=03x - y + 3 = 0
ABP\triangle ABP の面積が最大となるのは、点 P と直線 AB の距離が最大となるときである。
点 C(4,0)(4, 0) から直線 AB 3xy+3=03x - y + 3 = 0 までの距離は、
3(4)0+332+(1)2=1510=151010=3102\frac{|3(4) - 0 + 3|}{\sqrt{3^2 + (-1)^2}} = \frac{15}{\sqrt{10}} = \frac{15\sqrt{10}}{10} = \frac{3\sqrt{10}}{2}
円の半径は 4 であるから、点 P と直線 AB との距離の最大値は、3102+4\frac{3\sqrt{10}}{2} + 4
A (1,0)(-1, 0), B (0,3)(0, 3) 間の距離は (0(1))2+(30)2=1+9=10\sqrt{(0 - (-1))^2 + (3 - 0)^2} = \sqrt{1 + 9} = \sqrt{10}
よって、ABP\triangle ABP の面積の最大値は、12×10×(3102+4)=12(15+410)=15+4102\frac{1}{2} \times \sqrt{10} \times (\frac{3\sqrt{10}}{2} + 4) = \frac{1}{2} (15 + 4\sqrt{10}) = \frac{15 + 4\sqrt{10}}{2}

3. 最終的な答え

(1) C(4,0)(4, 0), 半径 4
(2) axy+a=0ax - y + a = 0, a=43a = \frac{4}{3}
(3) B(0,3)(0, 3), 15+4102\frac{15 + 4\sqrt{10}}{2}

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