$xy$ 平面上に点 $A(4, 0)$, $B(0, 3)$ があり、点 $C$ は円 $S: x^2 + y^2 = 1$ 上を動きます。 (1) 点 $C$ が円 $S$ 上を動くとき、三角形 $ABC$ の重心 $P$ の軌跡を求めます。 (2) 点 $C$ が円 $S$ 上を動くとき、三角形 $ABC$ の面積 $T$ の最大値と最小値を求めます。 (3) 三角形 $ABC$ が直角三角形になる円 $S$ 上の点 $C$ は2点あり、それらを $D$, $E$ とするとき、直線 $DE$ の方程式を求めます。

幾何学軌跡面積直角三角形平面幾何
2025/6/20
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

xyxy 平面上に点 A(4,0)A(4, 0), B(0,3)B(0, 3) があり、点 CC は円 S:x2+y2=1S: x^2 + y^2 = 1 上を動きます。
(1) 点 CC が円 SS 上を動くとき、三角形 ABCABC の重心 PP の軌跡を求めます。
(2) 点 CC が円 SS 上を動くとき、三角形 ABCABC の面積 TT の最大値と最小値を求めます。
(3) 三角形 ABCABC が直角三角形になる円 SS 上の点 CC は2点あり、それらを DD, EE とするとき、直線 DEDE の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 重心 PP の軌跡
CC の座標を (x,y)(x, y) とすると、x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 が成り立ちます。
重心 PP の座標を (X,Y)(X, Y) とすると、
X=4+0+x3=4+x3X = \frac{4 + 0 + x}{3} = \frac{4 + x}{3}
Y=0+3+y3=3+y3Y = \frac{0 + 3 + y}{3} = \frac{3 + y}{3}
したがって、x=3X4x = 3X - 4, y=3Y3y = 3Y - 3 となります。
これを x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 に代入すると、
(3X4)2+(3Y3)2=1(3X - 4)^2 + (3Y - 3)^2 = 1
9X224X+16+9Y218Y+9=19X^2 - 24X + 16 + 9Y^2 - 18Y + 9 = 1
9X224X+9Y218Y+24=09X^2 - 24X + 9Y^2 - 18Y + 24 = 0
X283X+Y22Y+83=0X^2 - \frac{8}{3}X + Y^2 - 2Y + \frac{8}{3} = 0
(X43)2+(Y1)2=(43)2+1283=169+1249=16+9249=19(X - \frac{4}{3})^2 + (Y - 1)^2 = (\frac{4}{3})^2 + 1^2 - \frac{8}{3} = \frac{16}{9} + 1 - \frac{24}{9} = \frac{16 + 9 - 24}{9} = \frac{1}{9}
したがって、重心 PP の軌跡は、中心 (43,1)(\frac{4}{3}, 1), 半径 13\frac{1}{3} の円です。
(2) 面積 TT の最大値と最小値
三角形 ABCABC の面積 TT は、
T=12(4(3y)+0(y0)+x(03))=12124y3x=123x+4y12T = \frac{1}{2} | (4(3-y) + 0(y-0) + x(0-3)) | = \frac{1}{2} | 12 - 4y - 3x | = \frac{1}{2} | 3x + 4y - 12 |
ここで、3x+4y=k3x + 4y = k とおくと、y=34x+k4y = -\frac{3}{4}x + \frac{k}{4} となります。
この直線が円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 と接するとき、3x+4y=k3x + 4y = k が最大または最小になります。
円の中心 (0,0)(0, 0) と直線 3x+4yk=03x + 4y - k = 0 の距離が半径 11 に等しいので、
k32+42=1\frac{|-k|}{\sqrt{3^2 + 4^2}} = 1
k5=1\frac{|k|}{5} = 1
k=5|k| = 5
k=±5k = \pm 5
3x+4y3x + 4y の最大値は 55、最小値は 5-5 です。
T=123x+4y12T = \frac{1}{2} |3x + 4y - 12| より、
TT の最大値は 12512=72\frac{1}{2} |5 - 12| = \frac{7}{2}
TT の最小値は 12512=172\frac{1}{2} |-5 - 12| = \frac{17}{2}
(3) 直線 DEDE の方程式
三角形 ABCABC が直角三角形になるのは、CCACB=90∠ACB = 90^{\circ} または CAB=90∠CAB = 90^{\circ} または CBA=90∠CBA = 90^{\circ} のときです。
ACB=90∠ACB = 90^{\circ} のとき、ACBCAC \perp BC なので、
AC=(x4,y)\vec{AC} = (x-4, y), BC=(x,y3)\vec{BC} = (x, y-3)
(x4)x+y(y3)=0(x-4)x + y(y-3) = 0
x24x+y23y=0x^2 - 4x + y^2 - 3y = 0
x2+y2=4x+3yx^2 + y^2 = 4x + 3y
SS 上の点なので、1=4x+3y1 = 4x + 3y
4x+3y=14x + 3y = 1
これが直線 DEDE の方程式です。

3. 最終的な答え

(1) 重心 PP の軌跡: (x43)2+(y1)2=19(x - \frac{4}{3})^2 + (y - 1)^2 = \frac{1}{9}
(2) 面積 TT の最大値: 172\frac{17}{2}, 最小値: 72\frac{7}{2}
(3) 直線 DEDE の方程式: 4x+3y=14x + 3y = 1

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