三角形OABにおいて、以下の条件を満たす点Pの存在範囲を求めます。 (1) $\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB}$, $1 \le s+t \le 3$, $s \ge 0$, $t \ge 0$ (2) $\vec{OP} = (s+t)\vec{OA} + t\vec{OB}$, $0 \le s \le 1$, $0 \le t \le 1$

幾何学ベクトル図形点の存在範囲平行四辺形線分
2025/6/20

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、以下の条件を満たす点Pの存在範囲を求めます。
(1) OP=sOA+tOB\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB}, 1s+t31 \le s+t \le 3, s0s \ge 0, t0t \ge 0
(2) OP=(s+t)OA+tOB\vec{OP} = (s+t)\vec{OA} + t\vec{OB}, 0s10 \le s \le 1, 0t10 \le t \le 1

2. 解き方の手順

(1) まず、s+t=ks+t = kとおきます。すると、OP=sOA+tOB=sOA+(ks)OB=k(skOA+kskOB)\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB} = s\vec{OA} + (k-s)\vec{OB} = k(\frac{s}{k}\vec{OA} + \frac{k-s}{k}\vec{OB})となります。
ここで、sk=s\frac{s}{k} = s' とおくと、ksk=1s\frac{k-s}{k} = 1-s' であり、0s10 \le s' \le 1となります。したがって、OP=k(sOA+(1s)OB)\vec{OP} = k(s'\vec{OA} + (1-s')\vec{OB})となり、これは線分ABを(1s):s(1-s'):s'に内分する点をCとすると、OC=sOA+(1s)OB\vec{OC} = s'\vec{OA} + (1-s')\vec{OB}なので、OP=kOC\vec{OP} = k\vec{OC}となります。
1k31 \le k \le 3なので、線分AB上の点Cに対して、OP=kOC\vec{OP} = k\vec{OC}を満たす点Pは、線分OCをkk倍した位置にあります。kkが1から3まで変化するので、点Pは線分AB上の点から原点Oを通る直線上で、Oからの距離が1倍から3倍まで変化する範囲全体となります。具体的には、線分AB, 3OA3\vec{OA}, 3OB3\vec{OB}を頂点とする平行四辺形の内部と周上となります。
(2) OP=(s+t)OA+tOB=sOA+t(OA+OB)\vec{OP} = (s+t)\vec{OA} + t\vec{OB} = s\vec{OA} + t(\vec{OA}+\vec{OB}) と変形できます。ここで OC=OA+OB\vec{OC} = \vec{OA} + \vec{OB} とおくと、OP=sOA+tOC\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OC} となります。0s10 \le s \le 1 かつ 0t10 \le t \le 1なので、OP\vec{OP} が表す領域は、O, A, Cを頂点とする三角形OACと、A,CをそれぞれB,Dに平行移動した点をDとすると、四角形OADBは平行四辺形なので、OCはADに平行となる。
OP\vec{OP}が表す領域は平行四辺形OADCとその内部となります。

3. 最終的な答え

(1) 線分AB, 3OA3\vec{OA}, 3OB3\vec{OB}を頂点とする平行四辺形の内部と周上
(2) 平行四辺形OADCとその内部 (ただしCはOC=OA+OB\vec{OC}=\vec{OA}+\vec{OB}を満たす点)

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