与えられた関数 $y = \frac{\cos x}{1 - \sin x}$ の微分を求める問題です。

解析学微分三角関数商の微分公式関数の微分
2025/4/8

1. 問題の内容

与えられた関数 y=cosx1sinxy = \frac{\cos x}{1 - \sin x} の微分を求める問題です。

2. 解き方の手順

商の微分公式を使用します。
商の微分公式は、関数 y=u(x)v(x)y = \frac{u(x)}{v(x)} の微分が次のようになるというものです。
\frac{dy}{dx} = \frac{u'(x)v(x) - u(x)v'(x)}{[v(x)]^2}
この問題では、u(x)=cosxu(x) = \cos xv(x)=1sinxv(x) = 1 - \sin x です。
それぞれの微分を求めます。
u'(x) = \frac{d}{dx}(\cos x) = -\sin x
v'(x) = \frac{d}{dx}(1 - \sin x) = -\cos x
これらの結果を商の微分公式に代入します。
\frac{dy}{dx} = \frac{(-\sin x)(1 - \sin x) - (\cos x)(-\cos x)}{(1 - \sin x)^2}
分子を展開して整理します。
\frac{dy}{dx} = \frac{-\sin x + \sin^2 x + \cos^2 x}{(1 - \sin x)^2}
三角関数の恒等式 sin2x+cos2x=1\sin^2 x + \cos^2 x = 1 を用いてさらに整理します。
\frac{dy}{dx} = \frac{-\sin x + 1}{(1 - \sin x)^2}
\frac{dy}{dx} = \frac{1 - \sin x}{(1 - \sin x)^2}
最後に、分子と分母を 1sinx1 - \sin x で約分します。ただし、sinx1\sin x \neq 1 とします。
\frac{dy}{dx} = \frac{1}{1 - \sin x}

3. 最終的な答え

\frac{dy}{dx} = \frac{1}{1 - \sin x}

「解析学」の関連問題

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、関数 $y = \sin^2 \theta - \cos \theta$ の最大値と最小値を求め、そのときの $\theta$ の値を求める。

三角関数最大値最小値関数のグラフ
2025/7/7

与えられた定積分 $\int_{0}^{1} x (\arctan x)^2 dx$ を計算する問題です。問題文には、「最初と {} のところで部分積分を2回おこなう」と書かれています。

定積分部分積分arctan積分計算
2025/7/7

与えられた2つの定積分を計算します。 (1) $\int_{1}^{3} \frac{dx}{x^3}$ (2) $\int_{1}^{0} \sqrt[7]{t^5} dt$

定積分積分不定積分計算
2025/7/7

以下の3つの定積分を計算する問題です。 (1) $\int_{1}^{3} \frac{dx}{x^3}$ (2) $\int_{\pi}^{0} \sqrt{t^5} dt$ (3) $\int_{...

定積分積分計算積分
2025/7/7

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、以下の不等式を解く問題です。 (1) $\cos(\theta + \frac{\pi}{6}) \ge \frac{1}{2}$ (2) $\si...

三角関数不等式三角関数の不等式θ範囲
2025/7/7

与えられた積分 $\int x \sin^{-1} x \, dx$ を計算する問題です。

積分部分積分置換積分逆三角関数
2025/7/7

$0 \le \theta < 2\pi$ の範囲で、以下の三角関数の方程式を解く問題です。 (1) $\sin(\theta + \frac{\pi}{6}) = \frac{\sqrt{3}}{2...

三角関数方程式三角関数の解法
2025/7/7

関数 $f(x)$ が積分方程式 $f(x) = -6 - 6\int_{0}^{1} (6xt - 4) f(t) dt$ を満たすとき、$f(x)$ を求める問題です。

積分方程式関数積分一次関数
2025/7/7

与えられた不定積分 $\int \frac{x^2}{\sqrt{x^2 + 1}} dx$ を計算する問題です。画像には、この積分の解法が途中まで記述されています。

積分不定積分部分積分ルート対数関数
2025/7/7

不定積分 $\int \frac{x^3}{\sqrt{x^8 + a^8}} dx$ を計算する問題です。ただし、$a$ は定数です。$\sqrt{x^8 + a^8} = t$ という変数変換を利...

不定積分積分変数変換対数関数
2025/7/7