数列 $\{a_n\}$ が $a_1 = -1$ および漸化式 $a_{n+1} = 2a_n - 3^n$ ($n = 1, 2, 3, \dots$) で定義されるとき、一般項 $a_n$ を求める問題です。

代数学数列漸化式等比数列一般項
2025/3/13

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\}a1=1a_1 = -1 および漸化式 an+1=2an3na_{n+1} = 2a_n - 3^n (n=1,2,3,n = 1, 2, 3, \dots) で定義されるとき、一般項 ana_n を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、漸化式を 3n+13^{n+1} で割ると、
an+13n+1=2an3n+13n3n+1\frac{a_{n+1}}{3^{n+1}} = \frac{2a_n}{3^{n+1}} - \frac{3^n}{3^{n+1}}
an+13n+1=23an3n13\frac{a_{n+1}}{3^{n+1}} = \frac{2}{3} \cdot \frac{a_n}{3^n} - \frac{1}{3}
ここで、bn=an3nb_n = \frac{a_n}{3^n} とおくと、
bn+1=23bn13b_{n+1} = \frac{2}{3}b_n - \frac{1}{3}
この漸化式を変形すると、
bn+1(1)=23(bn(1))b_{n+1} - (-1) = \frac{2}{3}(b_n - (-1))
bn+1+1=23(bn+1)b_{n+1} + 1 = \frac{2}{3}(b_n + 1)
これは、数列 {bn+1}\{b_n + 1\} が公比 23\frac{2}{3} の等比数列であることを示しています。初項は b1+1=a131+1=13+1=23b_1 + 1 = \frac{a_1}{3^1} + 1 = \frac{-1}{3} + 1 = \frac{2}{3} です。
したがって、
bn+1=(23)(23)n1=(23)nb_n + 1 = \left(\frac{2}{3}\right) \left(\frac{2}{3}\right)^{n-1} = \left(\frac{2}{3}\right)^n
bn=(23)n1b_n = \left(\frac{2}{3}\right)^n - 1
bn=an3nb_n = \frac{a_n}{3^n} より、
an=3nbn=3n((23)n1)=2n3na_n = 3^n b_n = 3^n \left( \left(\frac{2}{3}\right)^n - 1 \right) = 2^n - 3^n

3. 最終的な答え

an=2n3na_n = 2^n - 3^n

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