白玉4個、黒玉2個が入った袋から、玉を1個ずつ元に戻さずに2回続けて取り出す。白玉が出る回数を確率変数 $X$ とするとき、$X$ の確率分布を求める問題。

確率論・統計学確率確率分布期待値組み合わせ
2025/4/8

1. 問題の内容

白玉4個、黒玉2個が入った袋から、玉を1個ずつ元に戻さずに2回続けて取り出す。白玉が出る回数を確率変数 XX とするとき、XX の確率分布を求める問題。

2. 解き方の手順

確率変数 XX は、2回続けて玉を取り出すとき、白玉が出る回数なので、XX が取りうる値は 0,1,20, 1, 2 の3つ。それぞれの確率を計算する。
* X=0X = 0 のとき(2回とも黒玉が出るとき):
1回目に黒玉を引く確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
1回目に黒玉を引いた後、残りの玉は白玉4個、黒玉1個。
2回目に黒玉を引く確率は 15\frac{1}{5}
したがって、P(X=0)=13×15=115P(X=0) = \frac{1}{3} \times \frac{1}{5} = \frac{1}{15}
* X=1X = 1 のとき(1回だけ白玉が出るとき):
1回目に白玉、2回目に黒玉を引く場合:
1回目に白玉を引く確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
1回目に白玉を引いた後、残りの玉は白玉3個、黒玉2個。
2回目に黒玉を引く確率は 25\frac{2}{5}
この確率は 23×25=415\frac{2}{3} \times \frac{2}{5} = \frac{4}{15}
1回目に黒玉、2回目に白玉を引く場合:
1回目に黒玉を引く確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
1回目に黒玉を引いた後、残りの玉は白玉4個、黒玉1個。
2回目に白玉を引く確率は 45\frac{4}{5}
この確率は 13×45=415\frac{1}{3} \times \frac{4}{5} = \frac{4}{15}
したがって、P(X=1)=415+415=815P(X=1) = \frac{4}{15} + \frac{4}{15} = \frac{8}{15}
* X=2X = 2 のとき(2回とも白玉が出るとき):
1回目に白玉を引く確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
1回目に白玉を引いた後、残りの玉は白玉3個、黒玉2個。
2回目に白玉を引く確率は 35\frac{3}{5}
したがって、P(X=2)=23×35=615=25P(X=2) = \frac{2}{3} \times \frac{3}{5} = \frac{6}{15} = \frac{2}{5}
確認として、確率の合計が1になるか確かめる。
115+815+615=1515=1\frac{1}{15} + \frac{8}{15} + \frac{6}{15} = \frac{15}{15} = 1

3. 最終的な答え

XX | 00 | 11 | 22 | 計
------- | -------- | -------- | -------- | --------
PP | 115\frac{1}{15} | 815\frac{8}{15} | 25\frac{2}{5} | 11

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