円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB=2$, $BC=1$, $CD=3$, $DA=3$である。$\angle A = \theta$とするとき、$\cos \theta$の値と四角形ABCDの面積Sを求めよ。

幾何学円に内接する四角形余弦定理三角関数面積
2025/3/6

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=2AB=2, BC=1BC=1, CD=3CD=3, DA=3DA=3である。A=θ\angle A = \thetaとするとき、cosθ\cos \thetaの値と四角形ABCDの面積Sを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) cosθ\cos \thetaの値を求める。
四角形ABCDは円に内接しているので、C=180θ\angle C = 180^\circ - \thetaとなる。
三角形ABDと三角形BCDにおいて、余弦定理を用いると、BDの長さについて以下の式が成り立つ。
BD2=AB2+AD22ABADcosθ=22+32223cosθ=1312cosθBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos \theta = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot \cos \theta = 13 - 12 \cos \theta
BD2=BC2+CD22BCCDcos(180θ)=12+32213(cosθ)=10+6cosθBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos (180^\circ - \theta) = 1^2 + 3^2 - 2 \cdot 1 \cdot 3 \cdot (-\cos \theta) = 10 + 6 \cos \theta
これら2つの式から、1312cosθ=10+6cosθ13 - 12 \cos \theta = 10 + 6 \cos \thetaとなる。
18cosθ=318 \cos \theta = 3
cosθ=318=16\cos \theta = \frac{3}{18} = \frac{1}{6}
(2) 四角形ABCDの面積Sを求める。
四角形ABCDの面積Sは、三角形ABDと三角形BCDの面積の和である。
sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1より、sinθ=1cos2θ=1(16)2=1136=3536=356\sin \theta = \sqrt{1 - \cos^2 \theta} = \sqrt{1 - (\frac{1}{6})^2} = \sqrt{1 - \frac{1}{36}} = \sqrt{\frac{35}{36}} = \frac{\sqrt{35}}{6}
sin(180θ)=sinθ=356\sin(180^\circ - \theta) = \sin \theta = \frac{\sqrt{35}}{6}
三角形ABDの面積は、12ABADsinθ=1223356=352\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin \theta = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 3 \cdot \frac{\sqrt{35}}{6} = \frac{\sqrt{35}}{2}
三角形BCDの面積は、12BCCDsin(180θ)=1213356=354\frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin (180^\circ - \theta) = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot 3 \cdot \frac{\sqrt{35}}{6} = \frac{\sqrt{35}}{4}
四角形ABCDの面積Sは、352+354=235+354=3354\frac{\sqrt{35}}{2} + \frac{\sqrt{35}}{4} = \frac{2\sqrt{35} + \sqrt{35}}{4} = \frac{3\sqrt{35}}{4}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=16\cos \theta = \frac{1}{6}
(2) S=3354S = \frac{3\sqrt{35}}{4}

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