(1) $n$ を0以上の整数、$x > 0$とするとき、以下の不等式が成り立つことを示す問題です。 $e^x > 1 + \frac{x}{1!} + \frac{x^2}{2!} + \dots + \frac{x^n}{n!}$ (2) $n$ を正の整数とするとき、以下の2つの極限値を求める問題です。 $\lim_{x \to \infty} \frac{x^n}{e^x}$ $\lim_{x \to +0} x (\log x)^n$
2025/4/8
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。
1. 問題の内容
(1) を0以上の整数、とするとき、以下の不等式が成り立つことを示す問題です。
(2) を正の整数とするとき、以下の2つの極限値を求める問題です。
2. 解き方の手順
(1) 不等式の証明
数学的帰納法で証明します。
(i) のとき:
より は明らかに成立します。
(ii) で不等式が成り立つと仮定します。つまり、
が成り立つと仮定します。
のときを考えます。
を示せば良いです。
関数 を定義し、 を示すことを考えます。
帰納法の仮定より、 です。
であるので、 に対して、 が成り立ちます。
したがって、 が成り立ち、 の時も成立することが示せました。
数学的帰納法により、 のすべての整数に対して、 が成り立ちます。
(2) 極限の計算
(i)
これは不定形 なので、ロピタルの定理を適用します。 回ロピタルの定理を適用すると、
(ii)
と置換すると、 のとき となります。
ロピタルの定理を適用しても同様に解けます。
3. 最終的な答え
(1) は示された。
(2)