数列 $\{a_n\}$ が漸化式 $a_1 = 4$, $a_{n+1} = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{n})a_n + 3n + 3$ で定義されている。$a_2$, $a_3$, $a_4$ の値を求め、$a_n$ の一般項を推測する。そして、その推測が正しいことを数学的帰納法で証明する。

代数学数列漸化式数学的帰納法一般項
2025/4/8

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が漸化式 a1=4a_1 = 4, an+1=14(1+1n)an+3n+3a_{n+1} = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{n})a_n + 3n + 3 で定義されている。a2a_2, a3a_3, a4a_4 の値を求め、ana_n の一般項を推測する。そして、その推測が正しいことを数学的帰納法で証明する。

2. 解き方の手順

まず、a2a_2, a3a_3, a4a_4 を計算する。
a2=14(1+11)a1+3(1)+3=14(2)(4)+3+3=2+6=8a_2 = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{1})a_1 + 3(1) + 3 = \frac{1}{4}(2)(4) + 3 + 3 = 2 + 6 = 8
a3=14(1+12)a2+3(2)+3=14(32)(8)+6+3=3+9=12a_3 = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{2})a_2 + 3(2) + 3 = \frac{1}{4}(\frac{3}{2})(8) + 6 + 3 = 3 + 9 = 12
a4=14(1+13)a3+3(3)+3=14(43)(12)+9+3=4+12=16a_4 = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{3})a_3 + 3(3) + 3 = \frac{1}{4}(\frac{4}{3})(12) + 9 + 3 = 4 + 12 = 16
a1=4a_1 = 4, a2=8a_2 = 8, a3=12a_3 = 12, a4=16a_4 = 16 より、an=4na_n = 4n と推測できる。
次に、数学的帰納法で an=4na_n = 4n であることを証明する。
[I] n=1n=1 のとき、a1=4=4(1)a_1 = 4 = 4(1) なので、n=1n=1 で成立する。
[II] n=kn=k のとき、ak=4ka_k = 4k が成り立つと仮定する。このとき、
ak+1=14(1+1k)ak+3k+3=14(1+1k)(4k)+3k+3=14(k+1k)(4k)+3k+3=(k+1)+3k+3=4k+4a_{k+1} = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{k})a_k + 3k + 3 = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{k})(4k) + 3k + 3 = \frac{1}{4}(\frac{k+1}{k})(4k) + 3k + 3 = (k+1) + 3k + 3 = 4k + 4
したがって、n=k+1n=k+1 のときも ak+1=4(k+1)a_{k+1} = 4(k+1) となり、an=4na_n = 4n は成り立つ。
よって、ak+1=14(1+1k)ak+3k+3=4k+4a_{k+1} = \frac{1}{4}(1+\frac{1}{k})a_k + 3k + 3 = 4k+4 である。したがって、オに入るのは 4k+44k+4 である。
n=k+1n=k+1 のときも an=4na_n = 4n が成り立つ。
[I], [II] より、すべての自然数 nn について an=4na_n = 4n が成り立つ。

3. 最終的な答え

* a2=8a_2 = 8
* a3=12a_3 = 12
* a4=16a_4 = 16
* an=4na_n = 4n
* オ = 1
* カ = k+1

「代数学」の関連問題

与えられた多項式 $a^2 + ax - 3x + 4 + ax^2$ を、$a$ について整理する問題です。つまり、$a$ の次数ごとに項をまとめます。

多項式整理因数分解文字式
2025/4/20

与えられた式 $a - 5x + ax + 3 + ax^2$ を、$a$について整理する問題です。つまり、$a$を文字として扱い、$x$は単なる定数として扱います。

式の整理多項式文字式
2025/4/20

与えられた不等式 $4x + 3(4 - 3x) < x + 5$ を解く問題です。

不等式一次不等式不等式の解法代数
2025/4/20

与えられた多項式を整理(同類項をまとめる)し、降べきの順に並べ替える問題です。多項式は $2x - 5x^2 + 4x^3 + x^2 - 2x^3 + 4 + 3x$ です。

多項式整理同類項降べきの順
2025/4/20

与えられた式 $x^2 + xy - y - 1$ を因数分解することを試みます。

因数分解多項式
2025/4/20

複素数平面上に3点A($z$), B($z^3$), C($z^5$)がある。 (1) A, B, Cが異なる3点となるための$z$の条件を求めよ。 (2) 異なる3点A, B, Cが同一直線上にある...

複素数平面複素数幾何同一直線上正三角形ベクトルの回転絶対値
2025/4/20

問題は、式 $3a(a + 2b)$ を展開して簡略化することです。

展開分配法則多項式
2025/4/20

問題は、式 $(-2a^2)^3$ を計算することです。

指数法則式の計算単項式
2025/4/20

与えられた数式 $(-x^2y)^2 \times (-xy)^3$ を簡略化してください。

式の簡略化指数法則多項式
2025/4/20

与えられた数式 $6(\frac{x-1}{2} + \frac{2x-3}{3})$ を計算し、最も簡単な形で表してください。

式の計算分数分配法則一次式
2025/4/20