2つの変量 $x$ と $y$ の5個のデータが与えられており、それぞれの平均が6で、$y$ の分散が32である。 (1) $a$ の値を求め、$x$ の分散を求めよ。 (2) $x$ と $y$ の相関係数が0.7のとき、$b$, $c$ の値を求めよ。

確率論・統計学分散相関係数平均共分散データ分析
2025/4/8

1. 問題の内容

2つの変量 xxyy の5個のデータが与えられており、それぞれの平均が6で、yy の分散が32である。
(1) aa の値を求め、xx の分散を求めよ。
(2) xxyy の相関係数が0.7のとき、bb, cc の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
xx の平均が6であることから、
2+10+a+8+45=6\frac{2 + 10 + a + 8 + 4}{5} = 6
24+a=3024 + a = 30
a=6a = 6
xx の分散は、各データの2乗の平均から平均の2乗を引くことで求められる。
xx の2乗の平均は、
22+102+62+82+425=4+100+36+64+165=2205=44\frac{2^2 + 10^2 + 6^2 + 8^2 + 4^2}{5} = \frac{4 + 100 + 36 + 64 + 16}{5} = \frac{220}{5} = 44
xx の分散は、
4462=4436=844 - 6^2 = 44 - 36 = 8
(2)
yy の平均が6であることから、
b+16+c+4+85=6\frac{b + 16 + c + 4 + 8}{5} = 6
b+c+28=30b + c + 28 = 30
b+c=2b + c = 2
yy の分散が32であることから、
b2+162+c2+42+82562=32\frac{b^2 + 16^2 + c^2 + 4^2 + 8^2}{5} - 6^2 = 32
b2+256+c2+16+64536=32\frac{b^2 + 256 + c^2 + 16 + 64}{5} - 36 = 32
b2+c2+336=(32+36)×5=68×5=340b^2 + c^2 + 336 = (32 + 36) \times 5 = 68 \times 5 = 340
b2+c2=4b^2 + c^2 = 4
b+c=2b + c = 2 より、c=2bc = 2 - b であるから、
b2+(2b)2=4b^2 + (2-b)^2 = 4
b2+44b+b2=4b^2 + 4 - 4b + b^2 = 4
2b24b=02b^2 - 4b = 0
2b(b2)=02b(b - 2) = 0
b=0b = 0 または b=2b = 2
b=0b = 0 のとき、c=2c = 2
b=2b = 2 のとき、c=0c = 0
xxyy の共分散を sxys_{xy} とすると、
sxy=(26)(b6)+(106)(166)+(66)(c6)+(86)(46)+(46)(86)5s_{xy} = \frac{(2-6)(b-6) + (10-6)(16-6) + (6-6)(c-6) + (8-6)(4-6) + (4-6)(8-6)}{5}
=4(b6)+4(10)+0(c6)+2(2)+(2)(2)5= \frac{-4(b-6) + 4(10) + 0(c-6) + 2(-2) + (-2)(2)}{5}
=4b+24+40445=4b+565= \frac{-4b + 24 + 40 - 4 - 4}{5} = \frac{-4b + 56}{5}
xx の標準偏差 sx=8=22s_x = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
yy の標準偏差 sy=32=42s_y = \sqrt{32} = 4\sqrt{2}
相関係数 r=sxysxsyr = \frac{s_{xy}}{s_x s_y} より、
0.7=(4b+56)/52242=4b+565×16=4b+56800.7 = \frac{(-4b+56)/5}{2\sqrt{2} \cdot 4\sqrt{2}} = \frac{-4b+56}{5 \times 16} = \frac{-4b+56}{80}
0.7×80=4b+560.7 \times 80 = -4b + 56
56=4b+5656 = -4b + 56
4b=04b = 0
b=0b = 0
c=2c = 2

3. 最終的な答え

(1) a=6a = 6, xx の分散は 8
(2) b=0b = 0, c=2c = 2

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