$x, y$ を自然数とするとき、$4x + 5y$ の形で表すことのできない最大の整数を求めます。

数論不定方程式最大整数線形結合自然数
2025/4/8

1. 問題の内容

x,yx, y を自然数とするとき、4x+5y4x + 5y の形で表すことのできない最大の整数を求めます。

2. 解き方の手順

一般に、互いに素な自然数 a,ba, b に対して、ax+byax + by (x,yx, y は自然数) で表せない最大の整数は ababab - a - b であることが知られています。
しかし、この問題では、x,yx, y が自然数であることに注意する必要があります。
x,yx, y が自然数の場合、式は 4x+5y4x + 5y となります。
まず、4x+5y=k4x + 5y = k (x,y1x, y \ge 1) と表せない最大の整数 kk を求めることを考えます。
x=x1,y=y1x' = x - 1, y' = y - 1 とおくと、x=x+1,y=y+1x = x' + 1, y = y' + 1 であり、x,y0x', y' \ge 0 となります。
4x+5y=4(x+1)+5(y+1)=4x+5y+4+5=4x+5y+9=k4x + 5y = 4(x' + 1) + 5(y' + 1) = 4x' + 5y' + 4 + 5 = 4x' + 5y' + 9 = k
よって、4x+5y=k94x' + 5y' = k - 9 となります。
x,y0x', y' \ge 0 なので、4x+5y4x' + 5y' で表せない最大の整数は 4545=209=114 \cdot 5 - 4 - 5 = 20 - 9 = 11 です。
したがって、k9=11k - 9 = 11 より、k=20k = 20 となります。
4x+5y4x + 5y で表せるか表せないかを調べます。
- 1 : 表せない
- 2 : 表せない
- 3 : 表せない
- 4 : 表せない
- 5 : 表せない
- 6 : 表せない
- 7 : 表せない
- 8 : 42+504 \cdot 2 + 5 \cdot 0, 表せない
- 9 : 表せない
- 10 : 52+405 \cdot 2 + 4 \cdot 0, 表せない
- 11 : 表せない
- 12 : 43+504 \cdot 3 + 5 \cdot 0, 表せない
- 13 : 42+514 \cdot 2 + 5 \cdot 1, 表せない
- 14 : 表せない
- 15 : 53+405 \cdot 3 + 4 \cdot 0, 表せない
- 16 : 44+504 \cdot 4 + 5 \cdot 0, 表せない
- 17 : 43+514 \cdot 3 + 5 \cdot 1, 表せない
- 18 : 42+524 \cdot 2 + 5 \cdot 2, 表せない
- 19 : 41+534 \cdot 1 + 5 \cdot 3, 表せない
- 20 : 45+504 \cdot 5 + 5 \cdot 0, 表せない
- 11は4x+5y4x+5y (x,yx,yが0以上の整数)で表せない最大の整数
ここでx,yx, yが自然数なのでx,y1x, y \geq 1.
すると 4x+5y=4(x+1)+5(y+1)=4x+5y+94x + 5y = 4(x' + 1) + 5(y' + 1) = 4x' + 5y' + 9.
4x+5y4x'+5y' で表せない最大の整数は 1111.
4x+5y4x + 5y で表せない最大の整数は 11+9=1911+9=19.
20 は 4(5)+5(0)4(5) + 5(0) なので、x,y が自然数の時は不可。
19は 4(1)+5(3)4(1) + 5(3) なので、x,y が自然数の時は不可。
14 は 4(1)+5(2)4(1)+5(2) がある
次に大きい数は11
12 : 4x+5y4x + 5y, x=3, y=0, 自然数ではない
13 : 4x+5y4x + 5y, x=2, y=1
14 : 4x+5y4x + 5y, x=1, y=2
15 : 4x+5y4x + 5y, x=0, y=3, 自然数ではない
12 = 43,4 \cdot 3, 13 = 42+51,4 \cdot 2 + 5 \cdot 1, 14 = 41+52,4 \cdot 1 + 5 \cdot 2, 17= 4 \cdot 3 + 5 \cdot 1, 18=18 = 4 \cdot 2 + 5 \cdot 2, 19=19 = 4 \cdot 1 + 5 \cdot 3.. 19より大きい整数は、すべてより大きい整数は、すべて4x + 5y( (x, y \ge 1)で表せる。)で表せる。13, 14, 17, 18, 19$
4(x+5)+5(y4)=4x+20+5y20=4x+5y4(x+5)+5(y-4) = 4x+20+5y-20 = 4x+5y.
13, 14, 17, 18を比較すると 11が最大

3. 最終的な答え

11

「数論」の関連問題

$am = 10^n - 1$ を満たす正の整数の組 $(m, n)$ が存在する整数 $a$ の条件を求める問題です。

整数の性質約数倍数合同式
2025/4/14

整数 $x, y (y \neq 0)$ は $x^5 - 31y^5 = 1$ を満たすとする。 $A = \frac{1}{(\sqrt[5]{31} \sin \frac{\pi}{5})^4}...

不定方程式ディオファントス方程式数の性質不等式
2025/4/14

整数 $x, y$ ($y \neq 0$) は $x^5 - 31y^5 = 1$ を満たすとする。$A = \frac{1}{( \sqrt[5]{31} \sin \frac{\pi}{5})^...

ディオファントス方程式近似平均値の定理不等式
2025/4/14

問題は、「2つの奇数の積は、奇数である」という命題が正しいことを証明することです。

整数の性質奇数証明
2025/4/14

(1) * $142_{(6)}$ を10進法で表す。 * $10.101_{(2)}$ を10進法の小数で表す。 * $138$ を3進法で表す。 (2) * $2^{50}$ を7...

進数変換合同式剰余
2025/4/14

7で割ると2余り、9で割ると6余るような4桁の自然数のうち、最小のものを求める。

合同式中国剰余定理整数問題
2025/4/14

与えられた数63と90を素因数分解せよ。

素因数分解整数の性質約数
2025/4/13

集合 $C$ が与えられており、$C = \{3n + 1 \mid n = 0, 1, 2, 3, \dots\}$ と定義されています。つまり、$n$ が 0 以上の整数全体を動くとき、$3n +...

集合整数の性質数列
2025/4/13

$\sqrt{2}$ が無理数であることを用いて、$1 + 3\sqrt{2}$ が無理数であることを証明する。

無理数有理数背理法代数的数
2025/4/13

問題文は、素数 $p$ に対して $p^5$ が持つ正の約数の個数を求め、次に、正の約数をちょうど1個持つ自然数を考え、そのような最小の自然数と、そのような奇数のうち2番目に小さいものを求める問題です...

素数約数約数の個数整数の性質
2025/4/13