質量2.0kgの物体を1.0mの高さからゆっくり床へ下ろすとき、手がした仕事と重力がした仕事をそれぞれ求めなさい。重力加速度の大きさは $g = 9.8 \ m/s^2$ とし、有効数字2桁で答えること。

応用数学力学仕事エネルギー物理
2025/3/13

1. 問題の内容

質量2.0kgの物体を1.0mの高さからゆっくり床へ下ろすとき、手がした仕事と重力がした仕事をそれぞれ求めなさい。重力加速度の大きさは g=9.8 m/s2g = 9.8 \ m/s^2 とし、有効数字2桁で答えること。

2. 解き方の手順

まず、重力がした仕事を計算します。重力は下向きにかかり、移動方向も下向きなので、重力がする仕事は正の値になります。
重力の大きさ FgF_g は、
Fg=mg=2.0 kg×9.8 m/s2=19.6 NF_g = mg = 2.0 \ kg \times 9.8 \ m/s^2 = 19.6 \ N
重力がした仕事 WgW_g は、
Wg=Fg×h=19.6 N×1.0 m=19.6 JW_g = F_g \times h = 19.6 \ N \times 1.0 \ m = 19.6 \ J
有効数字2桁で表すと、Wg=20 JW_g = 20 \ Jとなります。
次に、手がした仕事を計算します。物体をゆっくり下ろすということは、重力とつり合うように手で力を加えています。つまり、手は上向きに力を加えています。したがって、手が加える力FhF_hの大きさは重力と等しく、Fh=19.6 NF_h = 19.6 \ Nです。一方、物体の移動方向は下向きなので、手がした仕事は負の値になります。
手がした仕事 WhW_h は、
Wh=Fh×h=19.6 N×1.0 m=19.6 JW_h = -F_h \times h = -19.6 \ N \times 1.0 \ m = -19.6 \ J
有効数字2桁で表すと、Wh=20 JW_h = -20 \ Jとなります。

3. 最終的な答え

手がした仕事:-20 J
重力がした仕事:20 J

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