半径4の円に内接する三角形ABCにおいて、$\angle B = 45^\circ$、BC = 4である。このとき、ACとABの値を求める問題です。

幾何学三角形正弦定理余弦定理外接円
2025/4/9

1. 問題の内容

半径4の円に内接する三角形ABCにおいて、B=45\angle B = 45^\circ、BC = 4である。このとき、ACとABの値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、正弦定理を使ってACの長さを求めます。正弦定理とは、三角形ABCにおいて、a, b, cを各辺の長さ、A, B, Cを各角の大きさとしたとき、
asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R
が成り立つ、というものです。Rは外接円の半径です。
今回は、B=45\angle B = 45^\circ、BC = a = 4、R = 4なので、
4sin45=2×4\frac{4}{\sin 45^\circ} = 2 \times 4
sin45=22\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} なので、
422=8\frac{4}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = 8
4×22=84 \times \frac{2}{\sqrt{2}} = 8
82=8\frac{8}{\sqrt{2}} = 8
これは正しいです。
次にAC = bを求めます。
bsinB=2R\frac{b}{\sin B} = 2Rより、bsinB=2R\frac{b}{\sin B} = 2R
ACsinB=2R\frac{AC}{\sin B} = 2R
ACsinC=8\frac{AC}{\sin C} = 8 となり、2R=82R = 8です。したがって、2R=ACsinB2R = \frac{AC}{\sin B} を整理すると、
AC=2RsinCAC = 2R \sin C
b=2RsinB=8sin45=8×22=42b = 2R \sin B = 8 \sin 45^\circ = 8 \times \frac{\sqrt{2}}{2} = 4\sqrt{2}
したがって、AC=42AC = 4\sqrt{2}です。
次に、余弦定理を使ってABの長さを求めます。
b2=a2+c22accosBb^2 = a^2 + c^2 - 2ac\cos B
ここで、a=4a = 4, b=42b = 4\sqrt{2}, B=45B = 45^\circなので、
(42)2=42+c22×4×c×cos45(4\sqrt{2})^2 = 4^2 + c^2 - 2 \times 4 \times c \times \cos 45^\circ
32=16+c28c×2232 = 16 + c^2 - 8c \times \frac{\sqrt{2}}{2}
c242c16=0c^2 - 4\sqrt{2} c - 16 = 0
c=42±(42)24×1×(16)2c = \frac{4\sqrt{2} \pm \sqrt{(4\sqrt{2})^2 - 4 \times 1 \times (-16)}}{2}
c=42±32+642c = \frac{4\sqrt{2} \pm \sqrt{32 + 64}}{2}
c=42±962c = \frac{4\sqrt{2} \pm \sqrt{96}}{2}
c=42±462c = \frac{4\sqrt{2} \pm 4\sqrt{6}}{2}
c=22±26c = 2\sqrt{2} \pm 2\sqrt{6}
c=2(2±6)c = 2(\sqrt{2} \pm \sqrt{6})
AB > 0なので、c=2(6+2)c = 2(\sqrt{6} + \sqrt{2})

3. 最終的な答え

AC = 424\sqrt{2}
AB = 22(3+1)2\sqrt{2}(\sqrt{3} + 1)
AC = 424\sqrt{2} → 答え欄に合うように変形すると、6=4,7=26 = 4, 7 = 2
AB = 22(3+1)2\sqrt{2}(\sqrt{3} + 1) →答え欄に合うように変形すると、8=2,9=2,10=3,11=18 = 2, 9 = 2, 10 = 3, 11 = 1
AC = 4√2
AB = 2√2 (√3 + 1)

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