三角形ABCにおいて、辺ABを1:2に内分する点をD、辺BCを3:1に内分する点をEとする。線分CDの中点をFとするとき、3点A, F, Eが一直線上にあることを証明する。

幾何学ベクトル内分点一次独立空間ベクトル
2025/6/22

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを1:2に内分する点をD、辺BCを3:1に内分する点をEとする。線分CDの中点をFとするとき、3点A, F, Eが一直線上にあることを証明する。

2. 解き方の手順

a=OA,b=OB,c=OC\vec{a} = \vec{OA}, \vec{b} = \vec{OB}, \vec{c} = \vec{OC}とする。
点Dは辺ABを1:2に内分するので、
d=2a+b1+2=2a+b3\vec{d} = \frac{2\vec{a}+\vec{b}}{1+2} = \frac{2\vec{a}+\vec{b}}{3}
点Eは辺BCを3:1に内分するので、
e=b+3c3+1=b+3c4\vec{e} = \frac{\vec{b}+3\vec{c}}{3+1} = \frac{\vec{b}+3\vec{c}}{4}
点Fは線分CDの中点なので、
f=c+d2=c+2a+b32=3c+2a+b6=2a+b+3c6\vec{f} = \frac{\vec{c}+\vec{d}}{2} = \frac{\vec{c}+\frac{2\vec{a}+\vec{b}}{3}}{2} = \frac{3\vec{c}+2\vec{a}+\vec{b}}{6} = \frac{2\vec{a}+\vec{b}+3\vec{c}}{6}
ここで、AF=kAE\vec{AF} = k\vec{AE}となる実数kが存在することを示せば、3点A,F,Eが一直線上にあることが証明される。
AF=fa=2a+b+3c6a=2a+b+3c6a6=4a+b+3c6\vec{AF} = \vec{f} - \vec{a} = \frac{2\vec{a}+\vec{b}+3\vec{c}}{6} - \vec{a} = \frac{2\vec{a}+\vec{b}+3\vec{c}-6\vec{a}}{6} = \frac{-4\vec{a}+\vec{b}+3\vec{c}}{6}
AE=ea=b+3c4a=b+3c4a4=4a+b+3c4\vec{AE} = \vec{e} - \vec{a} = \frac{\vec{b}+3\vec{c}}{4} - \vec{a} = \frac{\vec{b}+3\vec{c}-4\vec{a}}{4} = \frac{-4\vec{a}+\vec{b}+3\vec{c}}{4}
したがって、
AF=16(4a+b+3c)=4614(4a+b+3c)=23AE\vec{AF} = \frac{1}{6}(-4\vec{a}+\vec{b}+3\vec{c}) = \frac{4}{6} \frac{1}{4}(-4\vec{a}+\vec{b}+3\vec{c}) = \frac{2}{3}\vec{AE}
よって、AF=23AE\vec{AF} = \frac{2}{3}\vec{AE} となるので、点A, F, Eは一直線上にある。

3. 最終的な答え

3点A, F, Eは一直線上にある(証明終わり)。

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