原点をOとする座標平面上に楕円$C: \frac{x^2}{25} + \frac{y^2}{9} = 1$がある。 (1) 楕円Cの二つの焦点F, F'の座標と、楕円上の点Pに関する$PF + PF'$の値を求める。 (2) 点PはC上の第1象限の部分を動くとし、x軸に関して点Pと対称な点をQとする。このとき、三角形OPQの面積の最大値を求める。

幾何学楕円焦点面積最大値
2025/6/22

1. 問題の内容

原点をOとする座標平面上に楕円C:x225+y29=1C: \frac{x^2}{25} + \frac{y^2}{9} = 1がある。
(1) 楕円Cの二つの焦点F, F'の座標と、楕円上の点Pに関するPF+PFPF + PF'の値を求める。
(2) 点PはC上の第1象限の部分を動くとし、x軸に関して点Pと対称な点をQとする。このとき、三角形OPQの面積の最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 楕円x2a2+y2b2=1\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1 (ただしa>b>0a > b > 0)の焦点の座標は(±a2b2,0)(\pm \sqrt{a^2 - b^2}, 0)で与えられる。この楕円の場合、a2=25a^2 = 25b2=9b^2 = 9なので、a2b2=259=16a^2 - b^2 = 25 - 9 = 16。したがって、焦点の座標は(±16,0)=(±4,0)(\pm \sqrt{16}, 0) = (\pm 4, 0)
PF+PF=2aPF + PF' = 2aが成り立つので、PF+PF=2×5=10PF + PF' = 2 \times 5 = 10
(2) 点Pの座標を(x,y)(x, y)とすると、点Qの座標は(x,y)(x, -y)となる。三角形OPQの面積は、S=12×x×(y(y))=12×x×2y=xyS = \frac{1}{2} \times x \times (y - (-y)) = \frac{1}{2} \times x \times 2y = xy
したがって、三角形OPQの面積S=xyS = xyを最大化することを考える。
楕円の式から、y2=9(1x225)=925(25x2)y^2 = 9(1 - \frac{x^2}{25}) = \frac{9}{25}(25 - x^2)
y>0y > 0より、y=3525x2y = \frac{3}{5}\sqrt{25 - x^2}
よって、S=x×3525x2=35x25x2S = x \times \frac{3}{5}\sqrt{25 - x^2} = \frac{3}{5}x\sqrt{25 - x^2}
S2=925x2(25x2)=925(25x2x4)S^2 = \frac{9}{25}x^2(25 - x^2) = \frac{9}{25}(25x^2 - x^4)
t=x2t = x^2とおくと、S2=925(25tt2)S^2 = \frac{9}{25}(25t - t^2)
f(t)=25tt2f(t) = 25t - t^2とすると、f(t)=252tf'(t) = 25 - 2t
f(t)=0f'(t) = 0のとき、t=252t = \frac{25}{2}
x2=252x^2 = \frac{25}{2}のとき、x=52=522x = \frac{5}{\sqrt{2}} = \frac{5\sqrt{2}}{2}
このとき、y=3525252=35252=35×52=32=322y = \frac{3}{5}\sqrt{25 - \frac{25}{2}} = \frac{3}{5}\sqrt{\frac{25}{2}} = \frac{3}{5} \times \frac{5}{\sqrt{2}} = \frac{3}{\sqrt{2}} = \frac{3\sqrt{2}}{2}
したがって、S=522×322=15×24=304=152S = \frac{5\sqrt{2}}{2} \times \frac{3\sqrt{2}}{2} = \frac{15 \times 2}{4} = \frac{30}{4} = \frac{15}{2}

3. 最終的な答え

(1) F(4, 0), F'(-4, 0), PF+PF' = 10
(2) 三角形OPQの面積の最大値は 15/2

「幾何学」の関連問題

問題は、立方体の6つの面を6種類の色すべてを用いて塗り分ける方法が何通りあるかを求めるものです。

立方体組み合わせ順列回転対称性場合の数
2025/6/22

円の方程式が $(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2$ の形で与えられている場合、中心は $(a, b)$、半径は $r$ です。 円の方程式が $x^2 + y^2 + Ax + ...

位置関係座標半径中心
2025/6/22

放物線 $y = x^2$ と直線 $y = x + 2$ の交点をA, Bとする。点Pは放物線 $y = x^2$ 上を動く点とする。三角形OABと三角形PABの面積が等しくなるような点Pの座標をす...

放物線直線交点面積三角形座標
2025/6/22

2点A(0, -2) と B(0, 2) が与えられたとき、AP^2 + BP^2 = 10 を満たす点Pの軌跡を求める問題です。

軌跡座標平面
2025/6/22

点A(-3, 1)、点B(1, -1) があり、点P(x, y) からA, B までの距離が等しい ($AP = BP$) という条件と、直線 $y = 2x + 2$ 上に点Pがあるという条件が与え...

座標平面距離垂直二等分線直線
2025/6/22

平面上に2点 P($a\cos\theta, a\sin\theta$) と Q($4\cos^3\theta, 4\sin^3\theta$) がある。aは$\theta$に無関係な定数であるとき、...

座標平面三角関数距離パラメータ表示
2025/6/22

2つの円 $C_1: (x-1)^2 + (y-1)^2 = 1$ と $C_2: (x-5)^2 + (y-3)^2 = 1$ の共通接線の方程式をすべて求める。

接線方程式
2025/6/22

座標平面上に円 $C: x^2 + y^2 = 2$ と点 $A(2, 1)$ がある。 (1) 点 $A$ を通り、円 $C$ に接する直線の方程式を求めよ。 (2) 点 $A$ を通る直線が円 $...

接線直線座標平面距離
2025/6/22

三角形ABCにおいて、与えられた辺の長さと角の大きさから、残りの辺の長さと角の大きさを求める問題です。 (1) $a=3$, $B=75^\circ$, $C=60^\circ$ (2) $a=\sq...

三角形正弦定理角度辺の長さ
2025/6/22

三角形ABCにおいて、辺ABを1:2に内分する点をD、辺BCを3:1に内分する点をEとする。線分CDの中点をFとするとき、3点A, F, Eが一直線上にあることを証明する。

ベクトル内分点一次独立空間ベクトル
2025/6/22