円の方程式が $(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2$ の形で与えられている場合、中心は $(a, b)$、半径は $r$ です。 円の方程式が $x^2 + y^2 + Ax + By + C = 0$ の形で与えられている場合、式を平方完成させて $(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2$ の形に変形する必要があります。このとき、中心は $(-A/2, -B/2)$、半径は $r = \sqrt{(A/2)^2 + (B/2)^2 - C}$ となります。
2025/6/22
## 問題188
###
1. 問題の内容
2つの円の方程式が与えられたとき、それらの位置関係を調べる問題です。円の位置関係とは、(1)互いに外部にある、(2)外接する、(3)2点で交わる、(4)内接する、(5)一方が他方の内部にある、のいずれであるかを判定することです。
###
2. 解き方の手順
2つの円の位置関係を調べるには、以下の手順で行います。
1. それぞれの円の中心の座標と半径を求めます。
円の方程式が の形で与えられている場合、中心は 、半径は です。
円の方程式が の形で与えられている場合、式を平方完成させて の形に変形する必要があります。このとき、中心は 、半径は となります。
2. 2つの円の中心間の距離 $d$ を求めます。
中心が と の円の場合、 で計算します。
3. 2つの円の半径 $r_1$ と $r_2$ の和と差を求めます。
および を計算します。
4. 中心間の距離 $d$ と半径の和 $r_1 + r_2$ および半径の差 $|r_1 - r_2|$ を比較し、以下の表に基づいて位置関係を判定します。
| 関係 | 条件 |
| :------------------- | :------------ |
| 互いに外部にある | |
| 外接する | |
| 2点で交わる | |
| 内接する | |
| 一方が他方の内部にある | |
以下に各問題の解法を示します。
**(1)**
円1:
中心: , 半径:
円2:
中心: , 半径:
中心間の距離:
半径の和:
半径の差:
かつ なので、2点で交わる。
**(2)**
円1:
中心: , 半径:
円2:
中心: , 半径:
中心間の距離:
半径の和:
半径の差:
なので、互いに外部にある。
**(3)**
円1:
中心: , 半径:
円2:
平方完成:
中心: , 半径:
中心間の距離:
半径の和:
半径の差:
, ,
かつ なので、一方が他方の内部にある。
**(4)**
円1:
平方完成:
中心: , 半径:
円2:
平方完成:
中心: , 半径:
中心間の距離:
半径の和:
半径の差:
なので、外接する。
**(5)**
円1:
平方完成:
中心: , 半径:
円2:
平方完成:
中心: , 半径:
中心間の距離:
半径の和:
半径の差:
かつ なので、内接する。
###
3. 最終的な答え
(1) 2点で交わる
(2) 互いに外部にある
(3) 一方が他方の内部にある
(4) 外接する
(5) 内接する