図1に示す円錐について、以下の問いに答えます。 (イ) 点Dと点Eの間の距離を求めます。 (ウ) 点Fを線分ACの中点としたとき、円錐の側面上に点Eから線分BCと交わるように点Fまで線を引く。このとき、最も短くなる線の長さを求めます。

幾何学円錐三平方の定理余弦定理展開図
2025/4/9
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

図1に示す円錐について、以下の問いに答えます。
(イ) 点Dと点Eの間の距離を求めます。
(ウ) 点Fを線分ACの中点としたとき、円錐の側面上に点Eから線分BCと交わるように点Fまで線を引く。このとき、最も短くなる線の長さを求めます。

2. 解き方の手順

(イ) 点Dと点Eの間の距離を求める。
まず、点Dは線分BCの中点なので、ODはBCの中点を通る。OからBCに下ろした垂線の足をHとすると、BH = HCとなる。
△OBCは二等辺三角形なので、OHは∠BOCを二等分する。
また、点Eは円Oの周上の点であり、∠AOE = 60°である。
円錐の底面の半径はAB/2 = 8/2 = 4cmである。
母線ACの長さは10cmである。
△OBCにおいて、OB = OC = 4cmであり、BCの長さを求める必要がある。
△ABCにおいて、AB = 8cm, AC = 10cmであり、DがBCの中点であることから、中線定理を用いて計算する。
AB2+AC2=2(AD2+BD2)AB^2 + AC^2 = 2(AD^2 + BD^2)
82+102=2(AD2+BD2)8^2 + 10^2 = 2(AD^2 + BD^2)
64+100=2(AD2+BD2)64 + 100 = 2(AD^2 + BD^2)
164=2(AD2+BD2)164 = 2(AD^2 + BD^2)
82=AD2+BD282 = AD^2 + BD^2
ここで、AD=57AD = \sqrt{57}という情報があれば、82=57+BD282 = 57 + BD^2なので、BD2=25BD^2 = 25となり、BD=5BD = 5となる。
したがって、BC=2BD=10BC = 2BD = 10となる。
次に、△OBCにおいて、OB = OC = 4cm, BC = 10cmである。
ここで、点Oから線分BCに垂線を下ろし、交点をHとすると、BH = HC = 5cmである。
△OBHにおいて、OH=OB2BH2=4252=1625=9OH = \sqrt{OB^2 - BH^2} = \sqrt{4^2 - 5^2} = \sqrt{16 - 25} = \sqrt{-9}となり、OHは実数ではないため、BC=10は誤りである。
DとEの距離を求める。
点DはBCの中点であるから、ODはBCの中点を通る。∠BOCを求め、DとEの距離を余弦定理で求める。
座標で考える。Oを原点とする。
E(4cos60,4sin60)=(2,23)E(4\cos60^\circ, 4\sin60^\circ) = (2, 2\sqrt{3})
A(4,0)A(-4, 0)
B(4,0)B(4, 0)
CCの座標を求める。AC=10AC = 10
C(x,y)C(x, y)とすると、
(x+4)2+y2=102=100(x+4)^2 + y^2 = 10^2 = 100
BC=(x4)2+y2BC = \sqrt{(x-4)^2 + y^2}
DはBCの中点なので、Dの座標は(x+42,y2)(\frac{x+4}{2}, \frac{y}{2})
DとEの距離を求める。
DE=(x+422)2+(y223)2=(x2)2+(y223)2DE = \sqrt{(\frac{x+4}{2} - 2)^2 + (\frac{y}{2} - 2\sqrt{3})^2} = \sqrt{(\frac{x}{2})^2 + (\frac{y}{2} - 2\sqrt{3})^2}
余弦定理を用いる。DE2=OD2+OE22ODOEcosDOEDE^2 = OD^2 + OE^2 - 2OD \cdot OE \cos \angle DOE
OE=4OE = 4
DE=57DE = \sqrt{57}
(ウ) 点Fを線分ACの中点としたとき、円錐の側面上に点Eから線分BCと交わるように点Fまで線を引く。このとき、最も短くなる線の長さを求める。
円錐の展開図を考える。
円錐の展開図は扇形になる。
母線AC = 10cm
底面の円周は2πr=2π×4=8π2\pi r = 2\pi \times 4 = 8\pi
扇形の弧の長さは8π8\pi
扇形の半径は10cm
扇形の中心角θ\thetaとすると、10×θ=8π10 \times \theta = 8\pi
θ=8π10=4π5\theta = \frac{8\pi}{10} = \frac{4\pi}{5} (ラジアン)
点Eから点Fまでの最短距離を求める。
点FはACの中点なので、AF = 5cm
線分BC上の点をGとすると、EFの長さが最小になるのは直線になる場合。
AOC=π\angle AOC = \pi
AOE=π/3=60\angle AOE = \pi / 3 = 60^\circ
EEからFFへ行く最短距離は、円錐の展開図上で直線になる。

3. 最終的な答え

(イ) 57\sqrt{57} cm
(ウ) 5√21 cm

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