三角形ABCにおいて、辺ABの中点をD、辺ACの中点をEとする。線分BEと線分CDの交点をPとする。三角形PDEの面積が5 $cm^2$のとき、三角形ABCの面積を求める。

幾何学三角形面積中点重心メネラウスの定理相似
2025/3/13

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABの中点をD、辺ACの中点をEとする。線分BEと線分CDの交点をPとする。三角形PDEの面積が5 cm2cm^2のとき、三角形ABCの面積を求める。

2. 解き方の手順

三角形ABCにおいて、中線BEとCDの交点Pは三角形ABCの重心となる。重心は中線を2:1に内分する。
したがって、BP:PE = CP:PD = 2:1 である。
三角形PDEと三角形PDBにおいて、PD = CP/2であり、高さが共通なので、面積比は底辺の比に等しい。
よって、三角形PDBの面積は、三角形PDEの面積の2倍であるから、 5×2=105 \times 2 = 10 cm2cm^2
同様に、三角形PECの面積は、三角形PDEの面積の2倍であるから、 5×2=105 \times 2 = 10 cm2cm^2
三角形BCDの面積は、三角形ABCの面積の半分である。なぜなら、DはABの中点であるから。
同様に、三角形BCEの面積は、三角形ABCの面積の半分である。なぜなら、EはACの中点であるから。
三角形PBCの面積は、三角形BCDの面積から三角形PDBの面積を引いたもの、または、三角形BCEの面積から三角形PECの面積を引いたものである。
したがって、三角形PBCの面積は、三角形PDEの面積の4倍である。なぜなら、三角形PDBの面積は三角形PDEの面積の2倍、三角形PECの面積は三角形PDEの面積の2倍であり、三角形BCD=PDB+PBC、三角形BCE=PEC+PBCだから。
三角形PDEの面積は5 cm2cm^2なので、三角形PBCの面積は 5×4=205\times4 = 20 cm2cm^2である。
したがって、三角形BCDの面積は、三角形PDBの面積+三角形PBCの面積=10+20=30 cm2cm^2
三角形ABCの面積は、三角形BCDの面積の2倍であるから、30×2=6030 \times 2 = 60 cm2cm^2
あるいは、メネラウスの定理を使う。
三角形ABDにおいて、直線CEを考えると、
AEEC×CPPD×DBBA=1\frac{AE}{EC} \times \frac{CP}{PD} \times \frac{DB}{BA} = 1
1×CPPD×12=11 \times \frac{CP}{PD} \times \frac{1}{2} = 1
CPPD=2\frac{CP}{PD} = 2
同様に、BP:PE=2:1BP:PE=2:1
面積比を考えると、
PBC=4×PDE=20\triangle PBC = 4\times \triangle PDE=20.
PDB=2×PDE=10\triangle PDB = 2 \times \triangle PDE = 10.
PEC=2×PDE=10\triangle PEC = 2 \times \triangle PDE = 10.
ABC=PDE+PDB+PEC+PBC=5+10+10+20=45\triangle ABC = \triangle PDE + \triangle PDB + \triangle PEC + \triangle PBC=5+10+10+20 = 45 ではない。
三角形ABCにおいて、中線定理から、三角形ABCの面積は、三角形PDEの12倍である。したがって、5×12 = 60

3. 最終的な答え

60 cm2cm^2

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