問題は大きく分けて3つあり、それぞれ順列・組み合わせ、最短経路、確率に関する問題です。 [1] (1) 生徒4人と先生3人が一列に並ぶとき、生徒4人が隣り合う並び方の数を求める。 (2) 生徒4人と先生3人が一列に並ぶとき、先生どうしが隣り合わない並び方の数を求める。 (3) 7人の中から生徒2人と先生2人を選ぶ選び方の数を求める。 (4) 7人の中から3人を選ぶとき、少なくとも1人は先生である選び方の数を求める。 [2] (1) 図のA地点からB地点への最短経路の数を求める。 (2) 図のA地点からP地点を通りB地点への最短経路の数を求める。 [3] 1から5までの数字が書かれたカードがそれぞれ3枚ずつ、計15枚ある。 このカードから2枚を同時に引くとき、 (1) 1枚だけ奇数である確率を求める。 (2) 少なくとも1枚が奇数である確率を求める。

確率論・統計学順列組み合わせ確率最短経路
2025/4/9

1. 問題の内容

問題は大きく分けて3つあり、それぞれ順列・組み合わせ、最短経路、確率に関する問題です。
[1]
(1) 生徒4人と先生3人が一列に並ぶとき、生徒4人が隣り合う並び方の数を求める。
(2) 生徒4人と先生3人が一列に並ぶとき、先生どうしが隣り合わない並び方の数を求める。
(3) 7人の中から生徒2人と先生2人を選ぶ選び方の数を求める。
(4) 7人の中から3人を選ぶとき、少なくとも1人は先生である選び方の数を求める。
[2]
(1) 図のA地点からB地点への最短経路の数を求める。
(2) 図のA地点からP地点を通りB地点への最短経路の数を求める。
[3]
1から5までの数字が書かれたカードがそれぞれ3枚ずつ、計15枚ある。
このカードから2枚を同時に引くとき、
(1) 1枚だけ奇数である確率を求める。
(2) 少なくとも1枚が奇数である確率を求める。

2. 解き方の手順

[1]
(1) 生徒4人をひとまとめにして1人と考える。すると、先生3人と合わせて4人(組)の並び方を考えることになるので、4!通り。さらに、生徒4人の中での並び方が4!通りある。よって、並び方は 4!×4!=24×24=5764! \times 4! = 24 \times 24 = 576 通り。
(2) まず生徒4人を並べる。その隙間(5箇所)から3箇所を選んで先生を並べる。生徒の並べ方は4!通り。先生の並べ方は 5P3 _5P_3通り。よって、4!×5P3=24×(5×4×3)=24×60=14404! \times _5P_3 = 24 \times (5 \times 4 \times 3) = 24 \times 60 = 1440通り。
(3) 生徒2人の選び方は 4C2=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通り。先生2人の選び方は 3C2=3×22×1=3_3C_2 = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3通り。よって、6×3=186 \times 3 = 18通り。
(4) 全ての選び方から先生が一人も選ばれない選び方を引く。全ての選び方は 7C3=7×6×53×2×1=35_7C_3 = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通り。先生が一人も選ばれない選び方は、生徒4人の中から3人を選ぶ選び方なので 4C3=4×3×23×2×1=4_4C_3 = \frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1} = 4通り。よって、354=3135 - 4 = 31通り。
[2]
(1) AからBへの最短経路は、右に4回、上に3回移動する組み合わせ。これは 7C4=7×6×53×2×1=35_7C_4 = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通り。または、7C3=35_7C_3 = 35通り。
(2) AからPへの最短経路は、右に2回、上に1回移動する組み合わせ。これは 3C2=3_3C_2 = 3通り。PからBへの最短経路は、右に2回、上に2回移動する組み合わせ。これは 4C2=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通り。よって、3×6=183 \times 6 = 18通り。
[3]
(1) 15枚のカードから2枚を選ぶ組み合わせは 15C2=15×142=105_{15}C_2 = \frac{15 \times 14}{2} = 105通り。
奇数のカードは1,3,5のそれぞれ3枚ずつで計9枚。偶数のカードは2,4のそれぞれ3枚ずつで計6枚。
1枚だけ奇数である選び方は、奇数から1枚選び、偶数から1枚選ぶ組み合わせなので 9×6=549 \times 6 = 54通り。
よって、確率は 54105=1835\frac{54}{105} = \frac{18}{35}
(2) 少なくとも1枚が奇数である確率は、1から「2枚とも偶数である確率」を引けば良い。
2枚とも偶数である選び方は、6C2=6×52=15_{6}C_2 = \frac{6 \times 5}{2} = 15通り。
2枚とも偶数である確率は 15105=17\frac{15}{105} = \frac{1}{7}
したがって、少なくとも1枚が奇数である確率は 117=671 - \frac{1}{7} = \frac{6}{7}

3. 最終的な答え

[1]
(1) 576
(2) 1440
(3) 18
(4) 31
[2]
(1) 35
(2) 18
[3]
(1) 1835\frac{18}{35}
(2) 67\frac{6}{7}

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